2012/04/18 00:00
DJ/プロデューサーのゼッドにとってレディ・ガガの内部サークルに入ったのは、ちょっとした接触がきっかけだった。
「ロンドンのビーツのイベントで彼らを紹介したんだ」とインタースコープのA&Rは言う。「『ガガ、君にゼッドに会ってもらいたいんだ』って言うと、彼女は腕を伸ばして彼に触れて『一緒に仕事しましょう』と言ったんだ」
22歳のドイツ生まれのゼッド(アントン・ザスラブスキー)はエレクトロニック・ダンス・ミュージックを求めるインタースコープの目にとまり、ダンスもののリミックスのみならず、ポップのプロダクションにも関わるようになった。
「彼はユニークだ」とインタースコープ/ゲフィンA&M社長のジミー・アイオヴィンは言う。「プロデュースはやりながら感じがつかめてくるものだが、ゼッドには若いのにすでにそれが備わっていて、だからこそエキサイティングな存在なんだ。作品に対する基本的本能があるんだ。だから一緒に仕事をしてるのさ」
ゼッドとガガは精力的にコンタクトを取っているようだ。ガガは昨年の『ボーン・ディス・ウェイ』に続く作品を製作中で、ゼッドをこれから始まる16日間のアジア・ツアーのサポートに指名している。
一方ゼッドはもうひとりのポップの巨匠、ソングライター/プロデューサーのマックス・マーティンともコラボしており、作品の仕上げの段階に入っているという。また、ゼッドは自身初のアーティスト・アルバムも制作中で、今年後期にリリースの予定だ。「アルバムに12枚のシングルを入れるようなことはしたくない。ひとつのストーリー、ちょっとした映画みたいにしたいんだ」
2年ほど前、ゼッドはドイツでジャズからハードコアまでのさまざまなバンドでプレイしていた。リミックスのコンテストで優勝し、それがドイツのインタースコープの耳にとまったのだった。現在はスクリレックスのマネージャーがゼッドも手がけている。
「EDMの多用はシンプルだったらまったく悪くないけど、あんまり多すぎるのは音楽的じゃない」とゼッドは言う。「僕がほんとにしたいのは自分が最初に持っていたクラシックやジャズの影響をエレクトロに使うことなんだ」
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