2012/04/17 00:00
音楽界のどのジャンルにおいても、キャリー・アンダーウッドほどスタイリスティックな面で多彩な経歴を誇る女性ヴォーカリストはほとんど存在しないだろう。
昨年1年間だけを見ても、彼女は友人でもあるブラッド・ペイズリーとのコラボ曲でカントリー・チャートNo.1を獲得したほか、CMTで放送されている高視聴率音楽番組『クロスローズ』でロック界のアイコン的存在スティーヴン・タイラーとタッグを組み、さらには伝説的シンガーのトニー・ベネットのアルバム『デュエッツ II』では「イット・ハッド・トゥ・ビー・ユー」でコラボを実現し、同曲をベネットと共にグラミー賞授賞式でパフォーマンスした。
これらはアンダーウッドが様々な音楽スタイルを巧みに取り入れられることができる証であり、同時に彼女が常にクリエイティヴな挑戦をし続けたいと強く願う結果とも言えるだろう。そして彼女のそんな姿勢は、これまでで最も冒険的な作品となった4作目のアルバム『ブローン・アウェイ』にも現れている。
5/1に19 Recordings/Arista Nashvilleからリリースされる同アルバムについて、アンダーウッドは「私はこれまで型には待った曲に自分を押し込めてきたとは思っていないし、どのアルバムにおいても一貫性は持たせつつ、可能な限り異なる方向性を開拓してきたつもりよ。そして今回のニュー・アルバムは、そこからさらに上のレベルを目指した作品であり、あらゆる人々にとってどこか感じるものがある作品になったと自負しているわ」と語っている。
オクラホマで生まれ育った彼女は、2005年の『アメリカン・アイドル』第4シーズンで優勝したことがきっかけでスターの座を手に入れてから今年ですでに6年あまり。多くのアーティストが生涯でようやく成し遂げる以上のものを既に手に入れてしまった彼女は、ナッシュヴィルが誇るグランド・オール・オープリーのメンバーとなり、カントリー・ミュージック・アソシエーション(CMA)およびアカデミー・オブ・カントリー・ミュージック(ACM)の両方で計3つの最優秀女性ヴォーカリスト賞を獲得し、さらにAMCからは2度に渡って最優秀エンターテイナー賞を獲得している。またこの4年間は、ペイズリーと共にCMA AWARDSの司会を務め、2011年の映画『ソウル・サーファー』では女優の仕事にも進出している。
『アメリカン・アイドル』のクリエイターでエクゼクティヴ・プロデューサーでもあるサイモン・フラーに「彼女は本物で、実にエキサイティングな存在だ」と言わしめるアウンダーウッド。間もなくリリースされる4作目のアルバムと、彼女のこれからのさらなる飛躍が楽しみだ。
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