2015/05/20 14:20
デヴィッド・ゲッタ、カルヴィン・ハリスに続いて、EDMブームに則った第3の貴公子、ゼッド。前2者とはまたテイストの違う、ポップな印象を受けるのは、耳心地の良いサウンドと、つぶらな瞳が印象的なビジュアルも…含めて。
DJとしてのお仕事はもちろんのこと、ジャスティン・ビーバーの「ビューティー・アンド・ビート」からはじまり、レディー・ガガのアルバム『アートポップ』、昨年大ヒットした、アリアナ・グランデの「ブレイク・フリー」など…プロデュース業も絶好調!日本では、女王・安室へ「ヘヴン」を提供したことで、知名度も急上昇したはず。
一方、平行してリリースした、自身のオリジナルアルバム『クラリティ』(2012)も、タイトル曲がクラブ・チャートでNo.1に、翌年のグラミーでは、「ベスト・ダンス・パフォーマンス」を受賞するなど、こちらも大成功!アメリカのミュージックシーンから、EDMが影を潜めはじめている今日…ハヤリに左右されず、ブレをみせない姿勢はさすが、異名“プリンス・オブ・EDM”だけは、ある…と、感心いたしました。
ゼッドのサウンドは我々、日本人の耳に心地よく馴染む。デジタル・サウンドを取っ払って、J-POPにすんなり適用できそうなメロディー・ベースが、身体にフィットするから。本作、『トゥルー・カラーズ』にも、そんなポップでキャッチーなトラックが満載で、1曲1曲に、“テーマ・カラー”がペイントされた、カラフルなサウンドが楽しめます。
スペイシーなオープニングからはじまる「アディクテッド・トゥ・ア・メモリー」から 、セレーナ・ゴメスのエキゾチックなヴォーカルを活かした、先行シングル「アイ・ウォント・ユー・トゥ・ノウ」、ジョン・ベリオンがゲスト参加した「ビューティフル・ナウ」と…フロアライクなナンバーがノン・ストップ。ほかにも、『ウルヴァリン』で少年期を演じ、カミングアウトも話題となった、トロイ・シヴァンや、今年のサマソニにも出演予定の、エコスミスなど、ゲスト陣もバリエーション豊かで、カラフル!
約3年振り、2ndアルバムとなる本作『トゥルー・カラーズ』を引っさげて、6月には来日公演も決定。開放的になる夏のナイト・フロアに、海風を感じながら走る夜の高速に…心のメモリーも、カラーリングしてくれるはず!
そういえば、昨年の夏を彩ったマジック!「ルード」の、リミックスもすばらしい仕事っぷりでした。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
『トゥルー・カラーズ』
ゼッド
2015/05/20 RELEASE
2,376円(tax incl.)
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