2015/04/27
フリート・フォクシーズの元メンバーであるジョシュ・ティルマンによるソロプロジェクト、ファーザー・ジョン・ミスティの2ndアルバム『アイ・ラヴ・ユー・ハニーベア』が5月20日に日本発売となる。
そんな本作に対して、岡田拓郎(森は生きている)、鈴木惣一朗(ワールドスタンダード/ソギー・チェリオス)、直枝政広(カーネーション/ソギー・チェリオス)らよりコメントが公開されている。
<岡田拓郎(森は生きている)コメント>
「J. Tillman」時代から、アルバムが出るごとの変身ぷり(となにをやっても変わらぬ部分)には毎度驚かされたが、格段にスケールアップした今作は"大衆音楽"という言葉が真っ先に浮かんできた!
まるで音楽が正に大衆の物であった1950年代のビッグスターがタイムトラベルで現代に迷い込んできて、持ち前の才能で2015年という時を消化した後に、自らのサウンドと今ここで出すべきサウンド、アートとエンターテイメント、トゲとユーモアを絶妙な塩梅でブレンドしたとでも言うような。そして、この誰もモノマネ出来ぬ卓越した演奏技術は、"アマチュアリズム"を良しとするインディロックの坩堝によりネット上に山積するそれらの音楽とは一線も二線も画する。この職人技に、かつての大衆音楽が持っていた浪漫を感じた。
<鈴木惣一朗(ワールドスタンダード/ソギー・チェリオス)コメント>
空は青く、風は甘く。ポップスがポップスとして、健康的で、美しい時代があった。
そんな当たり前のことを、想い出させてくれる。けれど、彼の音楽への挑戦は、ノスタルジーではない、ひどく生々しいもの。だから、ぼくは聴いていると、ドキドキする、ワクワクする。ファーザー・ ジョン・ミスティ、素晴らしい音楽家じゃないか。
<直枝政広(カーネーション/ソギー・チェリオス)コメント>
くたくたに煮えくり返える怒りも、やるせなさも、パートナーとのでたらめに甘い関係についての考察も、プライヴェート・フィルムの断片までも全部歌に盛り込むロマンティックな野獣派。スペクタクルで強靭な自意識を伴った作家性がとても興味深い。堂々としたメロディ・センスや色彩豊かなアイデアが光る編曲が印象的だが、彼の詩人としての才能は"掘り出し"なのではないか。タイトル曲「I LOVE YOU, HONEYBEAR」は、小さな孤独の窓から"アメリカ"を見つめ続けたリチャード・ブローティガンが残した作品の続きのような味わいもある。聴きごたえ十分の傑作アルバムだ。
***
数年前にヨシュア・トゥリーの下でジョシュが覚醒したことがきっかけとなり書き上げたという本作。フィル・スペクター、ブライアン・ウィルソン、スコット・ウォーカー、ランディ・ニューマン等が引き合いに出される多彩なサウンド・アレンジを通して描かれる、彼の人生と愛の壮大なサウンドスケープは、世界で大絶賛を浴び、全米アルバム・チャートでも17位を記録するなど、名実ともに成功を収めている。
現在、ファーザー・ジョン・ミスティは日本盤ボーナス・トラックの「I Love You, Honeybee」の音源もYouTube上で公開している。
◎「I Love You, Honeybee」音源
https://youtu.be/bqBRrvxWt3E
◎リリース概要
『アイ・ラヴ・ユー・ハニーベア (I Love You, Honeybear)』
2015/05/20 RELEASE
TRCP-186 2,100円(tax out.)
<トラックリスト>
01. I Love You, Honeybear
02. Chateau Lobby #4 (in C for Two Virgins)
03. True Affection
04. The Night Josh Tillman Came to Our Apt.
05. When You’re Smiling and Astride Me
06. Nothing Good Ever Happens at the Goddamn Thirsty Crow
07. Strange Encounter
08. The Ideal Husband
09. Bored in the USA
10. Holy Shit
11. I Went to the Store One Day
12. I Love You, Honeybee (ボーナス・トラック)
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