2015/04/21
ポール・マッカートニーのソロとしては2年ぶり5回目となるジャパンツアー【OUT THERE JAPAN TOUR 2015】が4月21日に京セラドーム大阪でスタート。同公演のライブレポートが到着した。
4月20日早朝に関西国際空港から妻ナンシーと共に日本入りしたポール。到着後、疲れも見せず最終の事前リハーサルに臨んだ。昨年の体調不良による無念の公演中止から約1年、「必ず日本に戻る」と公言していたポールだけに、遂にリベンジを果たすときがやってきた。
ツアー初日の京セラドーム大阪には、4万人のファンが詰めかけた。ポールは開演予定時刻より40分ほど遅れた午後7時10分にステージに登場。左手の握りこぶしを高々と上げて、観客の大歓声に応えた。2013年の来日公演では披露しなかったザ・ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」で幕を開けた。最初のMCでは、「マイド、オーサカ! カエッテキタヨ!」「コンバン、マタ、ニホンゴ、ガンバリマス!」と、ユーモアあふれる日本語MCを披露し、観客から喝采を浴びた。
冒頭から激しいロック・ナンバーを立て続けに4曲に演奏するなど、ポールは快調そのもの。その後もビートルズ~ウイングス~ソロと、自身のキャリアを代表する名曲を次々と披露。また、日本でもゴールドディスクの大ヒットとなった2013年発表の最新アルバム『NEW』からは「セイヴ・アス」「NEW」「クイーニー・アイ」の3曲、さらにTVゲームのために書き下ろした現時点での最新曲「ホープ・フォー・ザ・フューチャー」を世界初披露した。
今回も、全37曲中23曲がザ・ビートルズ楽曲という大満足のセットリスト。「ブラックバード」「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」「イエスタデイ」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」など、録音当時のオリジナルのキーのまま歌われる世紀の名曲の数々に、客席の中には感激のあまり涙ぐむ姿も見受けられた。
2回のアンコールが終わり、「マタアイマショウ、オオサカ! ホナマタ!」という言葉を残しステージを去ったポール。2時間45分に及ぶ長時間のライヴながら、72歳という年齢を感じさせないロック・スピリッツ溢れるエネルギッシュなパフォーマンスを全編にわたって繰り広げ、4万人の観客を圧倒した。“生ける音楽遺産”の歴史的公演に、ドーム中から鳴り止まない拍手と声援が送られた。
約半世紀ぶりとなる日本武道館公演を含む今回の来日公演は、全5公演で約20万人の動員を予定している。
Photo by Kazuki Watanabe
◎ポール・マッカートニー【OUT THERE JAPAN TOUR 2015】
2015年4月21日(火)京セラドーム大阪 Set List
01.Magical Mystery Tour
02.Save Us
03.Can't Buy Me Love
04.Jet
05.Let Me Roll It
06.Paperback Writer
07.My Valentine
08.Nineteen Hundred and Eighty Five
09.The Long And Winding Road
10.Maybe I'm Amazed
11.I've Just Seen A Face
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.Hope For The Future
15.And I Love Her
16.Blackbird
17.Here Today
18.NEW
19.Queenie Eye
20.Lady Madonna
21.All Together Now
22.Lovely Rita
23.Eleanor Rigby
24.Being for the benefit of Mr.Kite
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
28.Back in the USSR
29.Let it be
30.Live And Let Die
31.Hey Jude
En-1.Day Tripper
En-2.Hi, Hi, Hi
En-3.I saw Her Standing There
DEn-1.Yesterday
DEn-2.Helter Skelter
DEn-3.Golden Slumbers / Carry That Weight / the End
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