2015/04/21
第87回アカデミー賞で作品賞含む5部門にノミネート、見事3部門を受賞した映画『セッション』の公開を記念して4月21日に東京・TOHOシネマズ新宿にて東京スカパラダイスオーケストラと竹中直人が登場するスペシャルセッションイベントが開催された。
映画『セッション』は一流ドラマーを目指し、音楽大学に入学した主人公ニーマンが、伝説の鬼教師フレッチャーと出会い、高みを目指す究極の指定関係を描いたドラミングエンターテインメント作品。本作は4月17日に国内16館で公開をスタート。週末3日間で2万5,000人を超える動員を記録している。
まずは司会者の紹介で竹中直人が登場。映画の影響か、相変わらずハイテンションなのか、「大興奮の映画ですよ!」と全身を動かして映画の素晴らしさをアピール。引き続き「こんなにエネルギーの詰まった映画をたった19日に撮ったということに驚きましたね。ひとつひとつの映像が忘れられないし、主人公のドラムを叩く姿は尋常じゃなかったですね。」と作品を大絶賛。思わず「どうなっちゃうのかと思ったら、とんでもないことが起こるじゃないですか!」と映画のラストのネタバレしてしまおうとする場面も。
そして、スペシャルセッションとなり、竹中の呼び込みで東京スカパラダイスオーケストラのメンバーが登壇。竹中は一旦ステージを降り、セッティングを終えたバンドが演奏は1曲目「ハプニング」でパフォーマンスを開始。映画館ながら鳴らされるバンドの演奏は普段のライブそのもの。映画館はたちまちライブハウスの雰囲気に。
続けて2曲目の「スキャラバン」に突入。劇中でも登場する「キャラバン」をスカパラ流のスカアレンジが施された激アゲナンバーだ。ホーン隊からキーボード、ギターとソロ回しをしたとこで、照明が落ちて、ドラムの茂木にのみピンスポットが当たり、ドラムソロへ。すると鬼教師フレッチャーをイメージした衣装?で竹中直人が再登場。映画のワンシーンを再現するように「もっと!」と演奏を煽る。茂木もその気迫にドラムで応えていると、竹中の煽りが「とんかつ!」と謎の言葉に変わり、会場は大爆笑。しかし、茂木は「とんかつ!」と言わんばかりのドラムプレイで圧倒。気づけば客席はオールスタンディング。映画に負けない凄まじいパフォーマンスでスペシャルセッションを盛り上げた。
セッションを終えた茂木は「映画を撮り終えたような気持ち」と満足気。「とんかつ!」煽りに真っ向から挑んだ映画を再現したようなドラムソロについて「(竹中の)目力が凄い(笑)でも、ドラマーとしては、俺の思う<とんかつ>を返さないと!」と語った。鬼教師フレッチャーばりの迫力を見せた竹中は「(役を演じた)J・K・シモンズは60歳ですもんね。僕も来年そうなっちゃうし。昔スカパラと一緒にやってた時は海パン一丁で走り回ってたんですけど、こんなに息がきれるなんて思わなかった……フレッチャー大変だったんだろうな。」とヘロヘロに。谷中は「凄い久しぶりで嬉しい。」と喜びを語ると、竹中も「振り向いたらみんながいるから!」と興奮が収まらない様子。
映画について、ドラムを生業とする茂木は「ツアーが始まるとライブ会場に間に合わないという夢を見るんですけど、映画を見てて思い出されました。主人公にもかなり感情移入しましたね。デビュー前の全然思い通りに叩けない時期に、ひたむきに練習に打ち込んでいく感じとか。」とドラマーらしい視点でコメント。
フォトセッションでは映画のポスターを再現するように竹中はドラムを横にポージング。フラッシュの度に「ハァっ!」気合いを入れ、撮影に挑んだ。しかし、最後には気力を使い果たし、老人のようになって腰を曲げて「楽しんでっておくれぇ。」とコミカルに退場。最後まで会場を盛り上げてくれた。
映画『セッション』は4月17日より全国ロードショー公開中。
◎映画公開情報
『セッション』
2015年4月17日(土)より全国ロードショー
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