2015/04/21
グループ結成5周年のDorothy Little Happy(ドロシーリトルハッピー)から選抜された3人組ユニット callme(コールミー)。4月18日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて初ワンマンライブを開催した。
<唸らせるパフォーマンスクオリティ 作曲家としてのセンスの良さ>
callmeは、RUUNAをリーダーとするセルフプロデュースユニットで、MIMORIは得意のピアノでの作曲、ダンスに強い拘りを持つKOUMIは振り付けとそれぞれの得意分野を活かし、作詞においては3人で1つ1つ言葉を大切にして制作しているアイドル。そんなクリエイティブな彼女たちだが、まだリリースはデビューシングル『To shine』のみで、しかもいきなり渋谷TSUTAYA O-EASTでの初ワンマンライブということで、同公演はどんな内容になるのか、注目が集まっていた。
ドラマティックなピアノの音色に乗せて現れた3人は、まるでドールのように無機質ながらもスタイリッシュに歌い踊り、ド頭からそのパフォーマンスクオリティの高さで観客を唸らせる。楽曲自体もフロアライクなハウスナンバーからエモーショナルなバラードまで、トレンドを取り入れながらも決してニガくない、アイドル的アプローチは控えながらもキャッチーである絶妙なナンバーが多く、MIMORIの作曲家としてのセンスの良さもより浮き彫りになっていく。
<どうしてもオリジナル曲で皆さんにワンマンライブを楽しんでもらいたい>
最初のMCで「今日はワンマンライブの為に新曲を10曲用意してきましたー! なんだろうね、限界にチャレンジした感じ? 今日はどうしてもオリジナル曲で皆さんにワンマンライブを楽しんでもらいたいなと思って! 1stシングル『To shine』は3人で作詞をやったんですよ。一緒にね。なんだけど、今回の10曲は3人一緒に作詞している暇はないと思って、1人ずつ作詞をやったんだよね」と報告。そんな限られた時間の中で必死に生み出した新曲たちは、観客の心を鮮やかに捉えていき、初めて聴く曲ばかりのセットリストでありながら一体感を生んでいく。
「対応力、半端ないね。凄いね!」
「ここまでやってくれるとは……!」
「素晴らしい!!」
大喜びの3人は、さらにライブを盛り上げるべく振り付けレクチャータイムへ。結果、会場にはポップな光景が広がり、ハッピーなグルーヴが生まれ、メンバーもぐんぐんエモーショナルになっていく。
<凄いイヤなこととかもたくさんあるけど、やっぱり……>
そして「結成してまだ2か月ちょっとぐらいかな? 持ち曲3曲のところから1か月でね、みんなで力を合わせて10曲増やして。どうしてもね、このワンマンライブはオリジナル曲で全部やりたくて、みんなで本当に夜遅くまでずっと頑張ってきたものを、今日みんなに観てもらえてよかったなって思います。3人でこうやってグループを組むことになって、高校卒業ということで、社会人として自分はこの職業をやっていきたいって、自分の中で決めて、こうやって今毎日頑張ってて。凄いツラいこととかたくさんあるし、凄いイヤなこととかもたくさんあるけど、やっぱりここに立っていたいなって思うし、どうしても叶えたい夢があるからここに立ってるんだと思うんです!」と涙ながらに語り、最後は「私たちcallmeのデビュー曲「To shine」!」と新たなはじまりの歌をパフォーマンス。そのタイトル通り、3人は光(夢)を目指して、眩いほどの輝きを放っていく。
<「callme、秋に次の作品を出します!」>
本編終了後、客席から「アンコール・ミー!」というcallmeをなぞらえたコールが発生し、それに笑顔で応えた彼女たちは「私たちの高校卒業目前に書いた、思い入れのある曲をもう一度皆さんに聴いてもらいたいと思います」と、3人揃って優しい表情で「Once again」を披露。そして「callme、秋に次の作品を出します!」と大喜びで報告し、オーラスは「私たちにFalling for youしてください!」と「Falling for you」でこの日一番の熱狂を生み出し、心地良い多幸感の中でステージを後にした。
なお、callmeは、4月28日よりAKIBAカルチャーズ劇場にて継続的に定期ライブを開催するので、まだ彼女たちの音楽とパフォーマンスを生で体感していない人は、ぜひ足を運んでみてほしい。
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:Jumpei Yamada
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