2015/04/17
メンバーの田中美麗がフジテレビ系月9ドラマ『ようこそ、わが家へ』や『めざましテレビ』の“イマドキガール”としてレギュラー出演するなど、この春からはメディア露出も高まってきたアイドルグループ SUPER☆GiRLS(略称:スパガ)。メンバー個別インタビュー連載第3回は、昨年春に電撃移籍で加入した渡邉幸愛だ。
<まるでFA? 仙台を代表するグループからの電撃移籍に賛否>
シーンに衝撃を与えたのは昨年2月。Party Rockets(以下、パティロケ)のリーダーにして人気メンバーだった渡邉幸愛は、同グループを脱退してSUPER☆GiRLSに加入するという“電撃移籍”を果たした。仙台を代表するアイドルグループのエースが、業界最大手avexのアイドルレーベルのトップグループに移籍する。プロ野球で例えるのなら、地方球団の屋台骨を支えてきた中心選手が読売ジャイアンツかソフトバンクホークスへFAしたかのような未曾有の事態は、当然ながらアイドルファンの間で賛否を呼んだ。
自身も「本当に大きな決断」と回顧するように、大切にしてきたグループを脱退し、家族と離れて上京という選択は、16歳の少女には重すぎただろう。当初は不安定な日々が続き、取材中に泣き出してしまうこともあったという。彼女を支えたもの。そしていまやSUPER☆GiRLSでも並々ならぬ輝きを放つ“エース候補”は今、このチームをどう見ているのか。「5年目って本当に難しい時期だと思う」と語るその真意は?
◎SUPER☆GiRLS 渡邉幸愛インタビュー
<Party Rocketsの3人の存在は今でも大きい。「負けてられない!」>
--SUPER☆GiRLSに加入してから約1年が経ちました。
渡邉幸愛:色んなことが起きた怒涛の1年だったと思うんですけど、一番はやっぱり環境の変化が大きくて。Party Rockets(略称:パティロケ)というグループを本当に大切にしていましたし、メンバーも大好きですし、小中学生の頃から前の事務所にいたので、そこを離れて新しいところにいくのは本当に大きな決断でした。
--上京したのもこの時期ですよね?
渡邉幸愛:はい。地元の宮城県 仙台から東京へ……っていうのも大変で、最初は戸惑いや不安がたくさんありました。こういう取材やお仕事の時にも色々思い出してしまって、急に泣き始めたりとすっごく不安定な時期もありましたね……。
ただ、その分、家族のありがたみなどを知ることができましたし、SUPER☆GiRLSに入って色んなことを学べて自立もできて、成長できた1年だったなって感じます!
--去年の夏、a-nationでパティロケとスパガが一緒になったステージがありましたよね?※
渡邉幸愛:あれはすごく嬉しかったです! 私は客席から観ていたんですけど、3人の成長した姿も観れたし、急にステージ上で「渡邉幸愛に届くように歌います」って言ってくれて……。本当にあたたかい、素晴らしいメンバーに恵まれたんだなって。
(Party Rocketsの)3人の存在は今でも大きくて、移籍を悩んでいた時も「頑張っておいで」って言ってくれたりとか、本当に優しいメンバーで……。だから3人が頑張っている姿を見ると、「負けてられない!」っていい刺激をもらえるんです。私にとってすごく良い存在です。
※編集部註:昨年夏に国立代々木競技場第二体育館で開催された【a-nation island「IDOL NATION NEXT」】にシークレットゲストとして参加したParty Rocketsは、自身らのステージが始まる直前“SUPER☆GiRLSで頑張る渡邉幸愛ちゃんに”贈る曲として、「セツナソラ」を熱唱。客席で観ていた渡邉幸愛をはじめ、多くのパティロケファンが号泣する感動の一幕があった。
<移籍組だから覚える危機感、「やっぱりスパガは恵まれている」>
--では、1年間を経験して、SUPER☆GiRLSをどういうチームだと感じていますか?
渡邉幸愛:例えばでんぱ組.incさんなど個性的なアイドルさんたちがたくさんいる中で、SUPER☆GiRLSは“王道”と言ってますよね。スパガはそれぞれの個性が強いグループだなって思うんですけど、女優として活動している(田中)美麗さん、ミュージカルをやっているあみた(=前島亜美)さん、バラエティで活躍している志村(理佳)さんと、皆さん色んなジャンルで活躍している。それがどうやって王道に繋がるのか、最初はわからなくて馴染めずにいたんですけど、今では本当にこのグループでよかったと思うことが多いです。
--幸愛さんはチームにどんな刺激を与えられていると思いますか?
渡邉幸愛:私は別のグループから来たので考え方が違う時もあって、やっぱりスパガは恵まれていると思うんです。衣装もすごく素敵だし、大きいステージで何度も演っていますよね。私は小さいハコでライブする時期がすごく長かったので、なんというか“当たり前じゃない”っていう気持ち、大きいステージでやりたいって憧れがずっとありましたから、すごく嬉しかったっていう気持ちを私が口にすることで、皆さんが思い出したりしてくれたらいいなって。私は結構はっきり言うタイプなので「こうしたらどうですか?」って提案したりとか、新しい意見を言えているんじゃないかと思ってます。
--そうした恵まれた環境の中で、ご自身の目標やモチベーションが変化した部分もありましたか?
渡邉幸愛:入りたての頃はとにかくSUPER☆GiRLSとしての活動を頑張ろうっていうのが一番の目標だったんですけど、今年の2月に超絶歌劇団に出演させていただいて、初めて演技に挑戦させてもらったんですよ! そこで演じることの楽しさを感じることができて、将来、絶対女優さんになりたいっていう夢を強く思うことができました!
--ただ、やっぱりステージでの幸愛さんの存在感はすごいと思うだけに、アイドルとしてさらに上のステージを目指して欲しいと願うファンは少なくないと思います。
渡邉幸愛:今、アイドルさんってほんっとうにたくさんいるじゃないですか。その中でも、たくさんの方に愛されるグループになりたいなっていうのはもちろんあります。それにスパガはまだオリコンランキングのウィークリーで1位を獲ったことがないので、今のメンバーで1位を獲りたい、てっぺんを獲りたいっていう想いは強いですね!
<エース 前島亜美との関係性「良きライバルでもあるかもしれない」>
--スパガでセンターを担ってみたい、チームの顔になりたいという願望は?
渡邉幸愛:ん?…………。やっぱり、やるからには一番になりたいって想いは小さい頃からあって、……負けず嫌いなんですよ、すごく(笑)。だから自分に克つという意味でも、「SUPER☆GiRLSといったら幸愛ちゃんだよね」って言われるような存在になりたいとは思います。
--SUPER☆GiRLSには前島亜美さんという、強烈な存在感を持ったメンバーがいます。個人的にお2人はライバル関係と見ているのですが。
渡邉幸愛:同い年でエースといわれる存在が、同じグループにいてくれるのは本当にありがたいです。あみたさんって、本当にすごいんですよね! 一緒に活動してても、そう感じることがたくさんあって、良い刺激をもらっている良きライバルでもあるかもしれないって想いはあります。実際は楽屋とかでもよく話したりするんですけど……、でもあみたさんを超えるくらいの人になりたいなって想いはあります。
--では、今のSUPER☆GiRLSに足りないものがあるとしたら何だと思いますか?
渡邉幸愛:んー……、難しいですけど……、がむしゃら感かなって思いますね。もちろんそれぞれに努力したり、頑張ったりしているんですけど、5年目って本当に難しい時期だと思っていて。慣れも出てきてしまいますし、そこでもう一回改めて気持ちをしっかり固めて、初心に返る。それができたらもっと良いグループに成長できるんじゃないかなって思います。がむしゃらにやる気持ちを思い出して。
<共に加入した浅川梨奈、内村莉彩は「本当に信頼している仲間」>
--たしかに幸愛さんはスパガの中でも、一際ひたむきさが強く出ていると思います。
渡邉幸愛:ほんとですか? やっぱり1年目の時は、初めてでわからないことが多くて、手探り状態でやってしまったりとか、やるにはやったけどやりきれなくて後悔することが本当に多かったんです。でも2年目はもう新人ではないので、言われたことをやるだけじゃなくて、さらに上を目指して活動していけたらって。とにかくがむしゃらに前進していきたいと思います。
最近はよく他のメンバーやファンの方から、私や浅川(梨奈)、ウッチー(内村莉彩)が入ってから、すごく前向き感が伝わるようになったと言ってもらえるようになりました。
--確かに昨年の春に入った3人はそれぞれに濃いキャラクターですよね。幸愛さんはもちろん、浅川さんも1回見ればわかるというか(笑)
渡邉幸愛:とっても濃い(笑)。
--そして内村さんの凄味も最近わかってきたというか、ステージ上での表情が強く印象に残るんですよ。独特の意志の強さが表出している感じというか。
渡邉幸愛:あー!たしかにたしかに!ありますね! たぶん今までのスパガにはいない性格だと思います。
--ライブ中に写真を撮っていても、内村さんは絶対にカメラに目線を向けない。そこに彼女のプロ意識を感じるんですよ。
渡邉幸愛:単純に(カメラに)気づいてないだけだったりして(笑)。ただ、すごく強い子ですよ、内面が。3人とも考え方、行動が全然違うので、一緒にいて本当におもしろいです。それにこの3人だからこそ共有できる悩みとかもあるじゃないですか。本当に信頼している仲間です。
--どうも2015年のSUPER☆GiRLS 渡邉幸愛は全力でいけそうですね。
渡邉幸愛:ようやくメンバーともいろんなことを言い合えたりできるようになったので、あとはもうがむしゃらにいろんなことに挑戦して行くだけだなって。とにかく突っ走る1年にしたいです!
撮影:杉岡祐樹
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