2015/04/13 15:20
約10年振りとなるオリジナルアルバム『葡萄』をリリースし、初週で30万枚を売り上げたサザンオールスターズ。今作を引っ提げ、ついに全国ツアー【おいしい葡萄の旅】を愛媛県武道館よりスタートさせた。
サザンが同会場でライブを開催するのは初めて。また、愛媛県でのライブ自体も約10年振り。「季節は巡り、「希望の苗」(サザン復活のシングルで、『葡萄』にも収録されている「ピースとハイライト」の歌詞に出てくる言葉)から『葡萄』へ、たわわに実ったその一粒一粒を共に味わう旅 さあ出掛けましょう」という字幕、豊かな実がなった葡萄の樹の映像とともに、サザンのメンバーがステージに現れると、会場に詰めかけた5000人のファンからは割れんばかりの歓声が沸き起こった。
<ボリューム満点『葡萄』収録曲中心に36曲もの名曲/ヒット曲を約3時間>
10年振りのライブツアーはボリューム満点。「C調言葉に御用心」「エロティカ・セブン」といった往年のヒット曲から『葡萄』収録曲まで、新旧にわたり全36曲を披露した。「イヤな事だらけの世の中で」では京都風情溢れる映像が、「アロエ」のイントロでは動画サイト風の映像が現れるなど、変幻自在な楽曲のテーマに合わせ、演出も多種多様。「アロエ」ではMVの振付で観客全員が踊り出すなど、大衆音楽の粋が凝縮したアルバム『葡萄』のライブに相応しい、一大エンタテインメントが繰り広げられた。
また、原由子がメインボーカルをとる「ワイングラスに消えた恋」について、『葡萄』のセルフライナーノーツで桑田佳祐は「(原由子が)今回はもしライブで演奏するのなら、是非ともハンドマイクで歌ってもらうぐらいの、ちょっと大仕掛けのレビューみたいな世界観の曲を提供してみようと考えた。」と語っていたが、その通りこの曲では原由子がステージ中央に立ちダンサーを従えて歌い上げた。歌謡ショーさながらのパフォーマンスに観客は大いに盛り上がった。
久々に訪れた松山の地で、地元に対する温かい気持ちも随所に表現。「東京VICTORY」の締めの一言である“TOKYO,The world is one!!”を“MATSUYAMA The world in one!!”と桑田が歌うと、客席からは大きな拍手が起きた。また、アンコールでも、「嗚呼松山また来るね!!」という一節が飛び出し、会場は感動の渦に巻き込まれたのだった。
<ツアーは8月17日18日の日本武道館まで>
無事にスタートした全国ツアー【おいしい葡萄の旅】は、先頃発表になった追加公演も含め、全11か所23公演、合計で50万人以上を動員する予定。この愛媛県武道館を皮切りに、8月17日、18日の日本武道館まで続く。
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