2015/04/10
椎名林檎の「最果てが見たい」が、5月9日に公開される杉浦日向子原作の映画『百日紅~Miss HOKUSAI~』の主題歌に決定した。
本作は、浮世絵師・お栄が父・葛飾北斎や仲間たちとともに自由闊達に生きる姿が江戸の四季をとおして描かれるアニメーション映画だ。原作者・杉浦日向子が、椎名林檎の曲をよく聴いていたこともあり、考え、原 恵一監督が主題歌をオファー。すると椎名は、以前石川さゆりに提供した楽曲「最果てが見たい」をセルフカヴァーした新録音を主題歌として提案した。
椎名は、主題歌を選んだ理由について「この曲は、富士を望む東海道で生まれたナンバーで、大胆かつ繊細な映画のアニメーションを拝見して僭越ながら好相性なのではと感じた次第です」と話した。また、監督も「椎名さんの持つロックな要素と歌詞が映画に合うと感じた」満足の様子を見せた。椎名が、映画の主題歌を提供するのは『さくらん』以来、8年振りのこと。映画は、フランス、イギリスをはじめとし世界での配給が決定しており、主題歌も5月13日に全世界同時配信される。
◎椎名林檎 コメント全文
この度はありがとうございました。
銘作へ参加させていただき光栄です。
“最果てが見たい”は、富士を望む東海道で生まれたナンバーです。大胆かつ繊細な映画のアニメーションを拝見して、僭越ながら「好相性なのでは」と感じた次第です。それから、このナンバーをはじめに唄ってくださった石川さゆり女史は『百日紅』の原作者で居られる杉浦日向子先生と、奇しくも同じ年のお生まれです。そんなそこはかとないご縁を感じさせる詞曲を、今回は敢えて江戸前/渋好みに仕上げたつもりです。
ほんとうにおしゃれな杉浦先生がいま、どこかからか見張ってくださっていると想像しながらもどうしても、生きてご覧いただきたかった…いちどでも、お会いしてお話させていただきたかった…と、感じ、淋しさに襲われます。が、この曲の詞にある、「生命を越えて本当の未踏の地へ」向かうということ。それは、素敵だったどなたかが、もしもいま、まだお元気でいらしたら、何を見て何を思い、何を目指していらっしゃるだろう。それを考え、恥じ、省み、やっぱり生きることなのだと思い至るのでした。
出会い、別れ、生きて死ぬ。そんな我々のための映画です。みなさんの人生のどこかにきっと、寄り添ってくれますように。草々 椎名林檎
◎椎名林檎「最果てが見たい」<映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』主題歌>
2015年5月13日8水)全世界同時配信リリース
特設サイト:http://po.st/ringosaihate
◎公開情報『百日紅~Miss HOKUSAI~』
2015年5月9日(土)全国ロードショー
配給:東京テアトル
sarusuberi-movie.com
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