2015/04/06
春の訪れとともに音楽を愉しむ【東京・春・音楽祭】が3週間以上にわたる公演を終え、残すところあと7日となった。
東京・春・音楽祭では、新しい作曲家との出逢いをプロデュースする「ディスカバリー・シリーズ」や、ワーグナーの作品を演奏会形式で上演する「ワーグナー・シリーズ」など、工夫を凝らした様々な企画が開催されている。中でも、上野ならではの人気シリーズが【ミュージアム・コンサート】だ。上野公園内に立ち並ぶ博物館や美術館でのコンサートは、普段とは異なる緊張感による音楽体験を楽しむことができる。
4月1日に開催された【東博でバッハ vol.24 戸田弥生】も、ミュージアム・コンサートの人気企画の1つだ。2009年にスタートした本シリーズは上野公園内にある東京国立博物館内で開催されるバッハをテーマしたコンサートで、今年もギターの松尾俊介やピアノのフランチェスコ・トリスターノら4アーティストが登場した。
4月1日の公演では、小雨が降り注いでいたにも関わらず東京国立博物館 法隆寺宝物館エントランスに作られた120席の客席は満席。ガラス越しの濡れた夜景による演出効果も相まって、静謐な空気で満たされたエントランスに凛とした音色が響き渡り、戸田の創り上げる深淵なるバッハの世界に観客それぞれが想いを馳せた。【東博でバッハ】シリーズの最後には、無伴奏チェロ組曲とともに安田謙一郎が登場する。神秘的な空間に広がるバッハの神髄を聴き逃さないようにしたい。
◎公演概要【東京・春・音楽祭 −東京のオペラの森2015−】
期間:2015年3月13日(金)~ 4月12日(日)
会場:上野恩賜公園(東京)
東京文化会館、上野学園 石橋メモリアルホール、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館/他
More info:http://www.tokyo-harusai.com
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