2015/03/24
現在オンエア中のクリスチャン・ディオールの香水「ミス・ディオール」の新CMと使用楽曲が注目を集めている。
CMは2010年からディオールの広告キャラクターを務めるナタリー・ポートマン扮する花嫁が、結婚式からヘリコプターで大脱走を繰り広げるストーリー。その強く勇敢な姿をより一層ドラマチックに演出しているのが、バックに流れるビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーの「心のカケラ(Piece Of My Heart)」である。
バンド名だけではピンと来ないリスナーも多いかもしれないが、彼らは1960年代に活躍したサイケデリック・ロック・バンドで、そのソウルフルでハスキーな歌声の主は今も多くのアーティストに影響を与え続ける歌姫、ジャニス・ジョプリンである。
ジャニスは1966年から約2年間、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーのリード・シンガーを務め、68年にバンド名義でライブ・アルバム『チープ・スリル』を発表。「心のカケラ」は同アルバム収録曲で、シングルとしても50万枚以上のセールスを記録しゴールドディスクに認定されている。
「心のカケラ」のオリジナルは1967年にゴスペルシンガーのアーマ・フランクリンが歌ったもので、ジャニスのほかにもフェイス・ヒルやメリッサ・エスリッジなどに時代を超えてカバーされている。
『チープ・スリル』発表から2年後の1970年10月4日に、27歳の若さでこの世を去ったジャニス・ジョプリン。死後45年となる今年、再びCMを通じて多くの人々を魅了している。
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