2012/01/30
1/28(土)、かつて白人と黒人のあいだに存在していたカルチャーと音楽の壁を打ち破り、不屈の真摯さで歌い続けた往年の歌姫エタ・ジェイムズの告別式が行われ、数百人もの友人たち、家族、そして多くのファンが悲しみの参列をした。
追悼の言葉を読み上げたアル・シャープトン牧師は、そのスピーチの中でジェイムズが貧困と苦痛の中から驚くほどの努力で立ち上がり、その歌が結婚式やCMでアンセムのように使われる人気シンガーにまで成り上がった素晴らしいキャリアを称えた。
もっとも知られている逸話としては、バラク・オバマ大統領が就任後に初めてミッシェル夫人と踊った時の曲は、ビヨンセの歌によるジェイムズの曲だったというエピソードがある。そのオバマ大統領は、この告別式に寄せて弔辞をシャープトン牧師に託し、そこには「エタの伝説とも言える歌声と、彼女が我々アメリカという国にもたらした音楽の遺産は、永遠に人々の記憶に残るだろう」という賞賛の言葉が綴られていた。
グラミー賞に輝くジェイムズは、1/20に白血病を含む複数の病と闘った末に他界。ここ数年は音楽界から姿を消していた。しかし多くのアーティストの影響を与えた彼女に対する敬意は厚く、この日の告別式ではスティーヴィー・ワンダーやクリスティーナ・アギレラらが追悼パフォーマンスを行い複数の楽曲を熱唱した。
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