2015/03/01
本日3月1日に品川インターシティホールにて、自身の卒業公演を行うSUPER☆GiRLS(略称:スパガ)のメンバー 後藤彩に、大舞台を目前にした今の心境を答えてもらった。
<もう二度と涙が出なくなっちゃう気がします(笑)>
約5年に渡りSUPER☆GiRLSのオリジナルメンバーとして活躍してきた彼女は、年始に開催したワンマン公演で卒業、そして芸能界の引退を発表した。その後、各地でイベントに出演し、ステージに立つたびに涙を見せてきたが、恥ずかしそうに「もう二度と涙が出なくなっちゃう気がします」と笑う。
夢に一歩でも近づくため。新たな目標は明言されていないが、卒業ではなく引退という決断をした背景には、中途半端にしたくないという想いがあるそうだ。たとえば昨年チームを卒業した元リーダーの八坂沙織は、ミュージカル女優を目指すため、今年新設されたクリエイターとパフォーマーの融合によるエンタメプラットフォーム Girls Street 2020に参加している。そんな中、自身でも「良い意味でも悪い意味でもひとつ決めたこと以外、見えなくなる所がある」というのが、これまで実直に活動を続けてきた彼女らしい選択といえるのだろう。
<一番の思い出は、第53回日本レコード大賞新人賞>
5年の活動を振り返ると、やはり2011年末に第53回日本レコード大賞新人賞を獲得したことが一番の思い出として残っているという。当時はまだ、地元 大阪から通いで活動していた彼女だが、右も左も分からない14歳の少女にとって、日本を代表する賞レースで評価されたことは輝かしい記憶として色濃く残った。
しかし、それからのSUPER☆GiRLSは決して順風満帆ではなかった。翌年に一大決心をし、地元を離れて上京する道を選んだ彼女だが、楽しい事だけではなく、あと一歩が届かずに悔しい想いをする日々もあったようだ。そして、スパガとして活動していく中で、後藤は新たな夢を見つける事となり、昨年にグループの卒業と芸能界の引退を決意。チームの飛躍を、同胞たちに託すことになった。
また、スパガが所属するavex初のアイドル専門レーベル iDOL Streetには多くの後輩たちも在籍するが、初の妹分として奮闘するCheeky Paradeを“やりきる精神、肝が座っている”、昨年末にメジャーデビューした第3のグループ GEMを“歌もダンスも完璧”と絶賛する。iDOL Streetの一員であったことを誇りに思うと胸を張る彼女は、一日も早くとしてお茶の間まで浸透するほどの人気を勝ち取って欲しいと切に願っている。
<ひとりも忘れることができない。私のページに刻まれています>
5年間の活動の中で、アイドルは色んな道を拓ける可能性を秘めた存在と知った。それでもアイドルとは違う新たな門出を目前に控えた今、一番気になっているのが、5年間支えてきてくれたファンに対し、ひとつでも恩返しできたのかどうか。かつて投票企画で下位が続き、悔しさを吐露した直後、ファンが結託して投票で1位にしてもらえたことが格別の思い出として残っている彼女にとって、やはり自分を応援してくれたファンは何よりの存在なのだ。
「皆さんには感謝の気持ちしかないというのがまずひとつなんですけど、たくさんのアイドルさんがいらっしゃる中でSUPER☆GiRLSを応援してくださった方はもちろん、その12人から私を応援してくださった方というのは、この5年間の人生の中でひとりも忘れることができません。私のページに刻まれています」
3月1日、新たな門出を迎える後藤彩が最後に魅せるパフォーマンス、最後に残す言葉は、ファンの心にどう刻まれるのだろうか。
◎【SUPER☆GiRLS Special ONE day ~Thank you 510~】
3月1日(日) 品川インターシティホール
Vol.1 開場 12:00 / 開演 13:00
Vol.2 開場 16:00 / 開演 17:00
◎SUPER☆GiRLS 後藤彩 卒業直前インタビュー
--最近はイベントやライブのたびに泣いてますよね(笑)。
後藤彩:元々私はアイドルを知らなくて、どういう感覚なのかわからなかったんですけど、約5年間の活動の中で皆さんの応援、声援がこんなに支えになるんだって気付かされたんですよね。卒業が決まってから、私の最後を見届けようと応援しにと戻ってきてくださった方、握手会に来て「寂しいです」って泣いてくださるファンの方もたくさんいらっしゃって、そういった方を目の前にすると、この5年を思い返して感極まってしまうんですよね。もう二度と涙が出なくなっちゃう気がします(笑)。
--けっして順風満帆ではなかったSUPER☆GiRLSの5年間を経験してきた後藤さんが卒業を決意するまでには、様々な想いがよぎったのでは?
後藤彩:悩んだことはありました。でも活動を通して色んな経験をさせていただいたから、新たな夢や気持ちが出てきたというのもありましたし、なかなかできない経験で得たものを次に活かすためにがんばらなければなって思います。
--後藤さんが選んだ芸能界を引退以外にも、色んな選択肢があったと思います。
後藤彩:新たな夢に向かう上で中途半端になるのが一番嫌だったんです。私は良い意味でも悪い意味でもひとつ決めたこと以外が見えなくなる所があるんです。スタッフの方と話し合いをした時も、「SUPER☆GiRLSを辞めずに夢を追う方法もあるんじゃないか」って提案してもらったんですよ。でも、中途半端は嫌でしたし、それくらい決心が強かったというのはあります。
--元リーダーの八坂さんのように、卒業後にGirls Street 2020に参加するという選択肢もなかった?
後藤彩:そうですね、無かったです。
--一方、SUPER☆GiRLSを含めたiDOL Streetは2015年、大きな変革の時を迎えています。
後藤彩:やっぱりこの5年間は濃すぎましたね。SUPER☆GiRLSはオーディションで選ばれた12人から、メンバーの卒業とか色んなことがありながら乗り越えてきて、第2章として新メンバーが3人入ってきて……。「これからだろ?」っていう時期だとは思いますけど、これまでメンバー12人で支え合ってきただけに、自分自身の力で這い上がっていかなきゃなって思っています。
--今のSUPER☆GiRLSに足りない物は何だと思います?
後藤彩:いつもあと一歩が届かなくて、毎回惜しい所で終わってしまう。悔しいよね……って話はいつもメンバーとしてましたね。それにファンの方々にも色んな意見があるので、それを受け取った上で今後に繋げていく。2015年は新しい風が吹きますので、その風に乗っていければ良いんじゃないかと思います。
--後藤さんは15歳という多感な時期に、関西から上京してきました。その時、胸に抱いていたアイドルとしての夢が、次の夢に変わったのはいつだったのでしょうか。
後藤彩:ん~……、去年の去年っていつでしたっけ?
--2013年?
後藤彩:そうです(笑)。そこで決心した訳ではないんですけど、上京するとスタッフさんとか色んな方とお話しする機会も増えますよね。そうして知ったことからもっと考えるようになって、去年くらいに決断した感じですね。
--大きなきっかけがあった訳ではなかった?
後藤彩:そうですね。
--ただ、ステージの上から声援を受け取れる環境がなくなってしまうのは寂しいですよね。
後藤彩:ステージが無くなるとファンの方とお会いできなくなる訳ですから、惜しむというより「ひとつでも恩返しできたのかな……?」って思ってしまいますね。
--5年間たずさわってきて、アイドルとはどういう存在だと思いましたか?
後藤彩:アイドルについては、始めるまでまったく知らなかったんですよ。自分にとって未知な世界だと思ってオーディションを受けさせていただいたんですけど、自分が思い描いていたのとは違って、今は色んなアイドルさんがいますよね。ジャンルもそうだし、個性にあふれるアイドルさんがいる。なおさら人間性に気付かされたというか、凄い場所だったと思います。女優さんとかモデルさんとか、今は色んな分野で活躍されている方がいるので、アイドルだけど色んな道が拓ける。凄いと思います。
--そういえば以前、AKB48に間違えられるのは悔しいと自身の連載で書かれていましたよね(笑)。
後藤彩:対抗意識というより、本当に凄い方たちだと思うんですよ。私たちの世代のアイドルブームを盛り上げてくださった方々ですから学ぶことはたくさんあったし。勉強させていただく対象ですね。
--ライバルだと思っていたグループは?
後藤彩:番組とかでPASSPO☆さんとご一緒させていただく機会が多かったんですけど、「☆も一緒だよね」とか「☆はどっちがパクッたのか」とか(笑)、良いライバル的な関係だったのかなって。楽屋では皆さん優しかったですし、イベントとかでは「しゃべりはかわいいのに、パフォーマンスはこんなにかっこいいんや!」っていうギャップを見たりとか、勉強になりました!
--そういうギャップは後藤さんもあったのでしょうか。
後藤彩:私は変わらないです(笑)。普通の時もこんな感じで、スイッチのON / OFFがないです(笑)。
--また、SUPER☆GiRLSも所属するiDOL StreetにはCheeky ParadeやGEM、iDOL Street生など多くの後輩がいます。チキパが結成された直後に共演したステージで、お互いがライバル心をむき出しにしていてのはおもしろかったですよ。
後藤彩:チキパは名前通り小生意気な感じだったので、「さすがに生意気やな!」って(笑)。
--最近はその小生意気感が薄れてきましたよね(笑)。
後藤彩:そうなんですよ! あの子たちはやりきる精神、肝が座っていると思うので、全力感をさらに増して、もっと小生意気にいって欲しいです。
--もう1組の後輩 GEMはいかがでしょう?
後藤彩:GEMはひとりひとりが凄いストイックですよね。歌もダンスも完璧。ストイックさが武器だと思うので、これからも伸ばして欲しいですね。あの子たちはステージではかっこいいんですけど、楽屋では中学生らしい一面を見せてくれたりするんですよ(笑)。
--iDOL Street全体としてはどうでしょう。
後藤彩:欲を言ったら、何を見てもiDOL Streetみたいな感じになって欲しいって思います! その中にいたって誇りを持って言えることやし、本当にこのチーム、このメンバーに出会えて良かったなって思うんですよ。だから一日でも早く、そういう姿を見たいと思います。
--この5年間で一番うれしかったことと一番悔しかったことは?
後藤彩:最初に嬉しかったのは、やっぱり第53回日本レコード大賞新人賞ですね。本当に人生で一回しかいただけない賞に選んでもらったのは光栄なことですし、右も左もわからない時期だったので一番思い入れがありますね。
一番悔しかったのは、SUPER☆GiRLSはなぜ、その一歩先にいけないのか。CDの売上枚数とかも聞いたりする中で現実を知った所もありますし、グループ全員で支え合いつつも、個人個人が成長していかないと成り立っていかない。そういう部分で、「何でここができないんだろう……?」って。12人もいるので、自分の嫌な所も見えたりとか、無いものねだりもいっぱいあって。
初期の頃、人気ランキング投票みたいなことをやる機会が多かったんですけど、私はずっと下位だったんですよ。で、ある投票企画で私が12人中12位になったことがあって、「もの凄く悔しいです……」ってファンの方に言っていたら、「ごっちゃんに悔しい想いさせちゃダメだ!」って、次の投票企画で中間発表から最後まで1位にしていただいたことがあったです。やっぱり悔しいことがあっても、ファンの方の支えが凄く大きいからこそ……。悔しい想いをたくさんしたからこそ、ありがたみを強く感じられました。
--最後にファンの方へ一言お願いします。
後藤彩:皆さんには感謝の気持ちしかないです。アイドルさんってたくさんいらっしゃいますし、SUPER☆GiRLSを応援してくださった方はもちろん、その12人の中から私を応援してくださった方っていうのは、この5年間の人生の中でひとりも忘れることができないくらい、私のページに刻まれています。
皆さんがいるからこそ私たちがいる。3月1日が最後の公演になりますが、たくさんの感謝の気持ちを伝えたいです。ひとりでも多くの方に恩返しというか、「応援しててよかったな」って思えるくらい全力で行きたいと思います!
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