2015/02/18 09:45
ドラマ『冬のソナタ』で主題歌を担当していた韓国人シンガーソングライター Ryuが、2月13日にMotion Blue横浜で全国ツアー【Ryu Club Live Tour 2015“静かに恋をして”】の最終公演を行った。
<昨年で冬ソナブームから10年。幅広い活躍を見せる現在のRyu>
日本における“韓流”の原点である『冬ソナ』ブーム。同作の主題歌「最初から今まで(さいしょからいままで)」で社会現象を巻き起こしたRyuも、早いもので昨年に日本CDデビュー10周年を迎えた。
また、その記念として昨年秋リリースしたアルバム『静かに恋をして』は、オリジナル作としては実に8年ぶり。かつては紅白歌合戦にも出演するなどシンガーとして絶大な存在感を示していた彼だが、近年ではSKE48への楽曲提供や韓国料理レシピ本の発売等、クリエイターや多方面での活躍でも注目を集めていた。
<ラグジュアリーなライブ空間にマッチする優しい歌声>
今年の2月より名古屋、大阪、福岡、広島と巡ってきた今回のツアー【Ryu Club Live Tour 2015“静かに恋をして”】は、ブルーノートやビルボードライブといったラグジュアリーなライブスペースが選ばれており、Ryuの歌声を存分に堪能できる一時として参加者からは各地で好評の声が上がっていた。
そうして全国を巡ってきたツアーの最終公演の地となったMotion Blue横浜は、17時からと20時からの2ステージに。ドラム、パーカッション、ベース、キーボード、ヴァイオリンと5人編成のバンドを引き連れ、Ryuはシックな黒ジャケットの胸元に白のポケットチーフを差し、ノータイの白シャツというややフォーマルな衣装でステージに登場した。
ライブで披露されるのは、オープニングSEの「I'd like to dance」にはじまり、アルバム『静かに恋をして』収録曲ばかりだ。会場では、この日を記念したオリジナルスイーツの販売も行われ、お酒や食事を楽しみながらその優しい歌声一つひとつに舌鼓を打つ観客たち。柔和な口調のMCも含めて、大人な雰囲気に包まれた至福の時間が続いていく。
<日本と韓国、もっと仲良くして欲しい>
MCでは、10年間日本と韓国を行き来しながら「日本と韓国、こんなに近いのだから、もっと仲良くして欲しい」と感じ続けてきたことを告白。そんな彼の想いを松井五郎が歌詞にした「Only One World」を実直に歌い上げると、日本のカップルの特徴的な姿を自ら日本語詞で綴った「静かに恋をして」、好きな日本語である小鳥や小舟といった“小”を冠した「小部屋」など、日本を愛するRyuならではのバラードを続けて観衆を魅了していった。
終盤には、これまで発表してきたアップテンポのナンバーで観衆を総立ちにさせ、来日前から世界一だと愛聴してきた“日本の宝”、玉置浩二に提供してもらった「Winter Leaf~君はもういない」で本編を終了。アンコールで『冬ソナ』主題歌「最初から今まで」、ダブルアンコールで挿入歌「My Memory」とパーフェクトな選曲で、Ryuはメモリアルなツアーを見事に締めくくった。
“韓流ブーム”も今は昔となったが、こうして現在も素晴らしいパフォーマンスでファンの心に忘れられない思い出を残してくれるRyuという存在がいる。「これからは成功を意識しすぎずに価値のある音楽をやっていきたい」とも語っている彼が、今後どのような音楽で日本のファンを楽しませてくれるのか、期待しよう。
◎【Ryu Club Live Tour 2015“静かに恋をして”】
2015/02/13(金) at Motion Blue横浜
セットリスト:
OP SE.I'd like to dance
01.時の砂
02.歳月
03.Only One World
04.生まれたての愛
05.静かに恋をして
06.儚い唇
07.小部屋
08.Let me get your love
09.国際結婚
10.Winter Leaf~君はもういない
En1.Sunlight
En2.最初から今まで
En3.My Memory
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