2015/01/29
ポーランド出身でマット・ビアンコなどでも活躍したシンガーソングライター、バーシアが1月27日と28日の2日間に渡りビルボードライブ東京にて来日公演を行った。
キーボード、サックス、ギター、ベース、ドラムスという楽器隊に加え、2人の女性コーラスを従えて登場したバーシア。立ち上がりこそやや温存気味という感もあったものの、その歌にはやはり特別な輝きがあり、ステージが進むに連れて徐々に本領を発揮。往年の名作を思わせる清涼感のある歌声を響かせる。時に低音から、時にユニゾンでバーシアを支えるコーラス隊とのコンビネーションも絶妙で、「クルージング・フォー・ブルージング」では3声の重なった分厚いコーラスが清涼感を演出。また、「ハウ・デア・ユー」では3人が揃ってハットを被り、曲のラストでそれを高々と投げるという粋な演出も披露した。この日のバーシアは歌だけでなく、どこかチャーミングなその振る舞いも印象的だ。
キーボードのダニー・ホワイトを中心に多国籍な面子の揃ったバック・バンドの演奏もハイレベルで、あえて曲間を繋げる冴えたアレンジも交えつつ、ボサノバやジャズ、ラテン色の強い前半から、ディスコやゴスペルの影響も昇華したポップ色の強い後半へ、というショー全体の流れを見事に演出した。セットリストの中心はやはりバーシアのキャリアの名曲群だが、その折衷性の高い楽曲は現代の視点から見ても非常に新鮮に響く。バーシアとバンドの熱演に「サード・タイム・ラッキー」のサンバ・パート等では客席から手拍子も飛び出すなど大盛況のうちに終演。新たなファンはもちろん長年のファンにとっても、改めて聴き入る部分の多い魅力的なステージとなった。
バーシアの来日公演は1月30日(金)、ビルボードライブ大阪でも開催予定となっている。
◎公演情報
2015年1月27日(火)~28日(水) ビルボードライブ東京
2015年1月30日(金) ビルボードライブ大阪
More Info: http://www.billboard-live.com
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