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2015/01/21

泉 彩世子 人生初ワンマンライブで見せた意地「フリーになっても上を目指す」

 1万人超が参加した某オーディションで見事グランプリを獲得。様々な映画主題歌などを担当し、その独特な歌声で注目を集めてきた泉 彩世子(旧名:泉 沙世子)が、1月16日 渋谷STAR LOUNGEにて【泉 彩世子 ワンマンライブ2015「intro…沙世子から彩世子へ」】を開催した。

<母が愛した井上陽水と父が愛したサム・クックのカバーも>

 現在はフリーランスで活動しながらも、このタイミングで敢えて実現した人生初ワンマンライブは、周囲の「絶対埋まらないからやめておいたほうがいい」「無謀だ」等の声を吹き飛ばす超満員。そこへ彼女は胸元の開いたセクシーな衣装で現れ、信愛する先輩ミュージシャンたちと、その音楽人生を叩きつけるソウルフルなアクトで攻めていく。また、自身の音楽的ルーツでもある、母が愛した井上陽水「氷の世界」と父が愛したサム・クック「A change is gonna come」のカバーも圧倒的で、観客を扇情。途中、音響の調整が上手くいかず苦しそうに歌う場面も見受けられたが、それでも心折れることなく必死に歌い上げていく姿は、フリーランスで音楽シーンの中に身を投じて戦っていく泉 彩世子の人生と重なり、胸を打つものがあった。

<フリーっていう立場になったけど、諦めずに前に歩いていこうと>

 「2,3年前にグランプリ頂いてデビューしたんですが、11月1日からまたフリーになりました。その話を告げられたとき、たまたま12月にウルフルズさんが名古屋でライブやってて、ちょっと遠いけど、自分のワンマンライブの前に観とこうと思って。なんか盗めるところあるんちゃうかな、ギュッともらって帰らないとって思って行ってきてね、お守りのようにこのウルフルズのタオルを置いている訳なんですが(笑)、フリーっていう立場になったけど、諦めずに前に歩いていこうと、もっと上を目指して進んでいこうと思ってます」と宣言し、そして「これからもずっと歌っていきたい大切な曲です」と言って披露した「カス」には涙する人の姿も。

 アンコールでは「愛の詩」を声の限りに歌い飛ばし、昔は苦手だったという観客とのシンガロングに満面の笑みで喜んだ泉 彩世子。その姿からは音楽へのどうしようもないぐらい一途な愛と、その音楽を歌い届け続けていく覚悟が感じられた。こうして新しいスタートを切った彼女の未来、ぜひとも注目してほしい。

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:田渕日香里

◎ライブ【泉 彩世子 ワンマンライブ2015「intro…沙世子から彩世子へ」】
01月16日(金)渋谷STAR LOUNGE セットリスト:
01.境界線
02.飛行機雲
03.Love you Darling
04.センチメンタル5時
05.おさらば
06.手紙
07.あっきょの唄(仮)
08.氷の世界(井上陽水-cover)
09.A change is gonna come(Sam Cooke-cover)
10.グレーゾーン
11.スクランブル
12.笑い飛ばせ
13.アイリス
14.カス
En1.愛の詩
En2.1月と8月

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