2015/01/16 11:00
テイラー・スウィフトの『1989』が、ついに米ビルボード・アルバム・チャート9週目の首位を記録、トータルセールスが400万枚に達した。
今週も、15万枚と好調なセールスをたたき出した、『1989』。120万枚の初動枚数でデビューしてから、1度も10万枚を下回ったことがないまま、ついに400万枚を突破。昨年、年間首位を獲得した『アナと雪の女王』のサントラ盤のセールスを上回り、2014年度にリリースされた作品としては最も売れたアルバムとなった。年をまたがなければ、年間首位は間違いなかったということになる。
しかし、テイラーの首位を阻止すべく作品が、今週は徐々に勢いをみせてきている。いよいよ1か月を切った、第57回グラミー賞(日本時間2月9日)の受賞作品が、今週も売上げを伸ばしTOP10内で上昇してきているのだ。
まず、昨年首位でデビューした、エド・シーランの2ndアルバム『x(マルティプライ)』が、ついに2位まで再浮上。次週は10万枚に達するのではないかという勢いで、シングル「シンキング・アウト・ラウド」も4位に停滞するヒットを記録している。
そして、主要4部門全てにノミネートされ、今回のグラミー賞で受賞が最も有力となっているサム・スミスのデビュー作、『イン・ザ・ロンリー・アワー』が4位に、専門家からの評価も高い、ホジャーの1stアルバムも、6位に停滞した。次週以降、2月末まではこの3作がTOP10内に停滞することは間違いないだろう。
そんな中、今週TOP10内で唯一デビューを果たした新作が、レイ・シュリマーのデビュー作。ミシシッピー出身の兄弟デュオ・ラッパーで、昨年リリースされた先行シングル「ノー・タイプ」がR&Bチャート4位、ラップチャート2位を記録する大ヒットに至ったことから、一躍注目が集まり、アルバムも処女作ながら、TOP5入りするという快挙を成し遂げた。
ジャケット写真もサウンドも、90年代らしい作風に仕上がっていて、ヒップホップの原点ともいえる良さが詰まっている。アルバムには、ニッキー・ミナージやビッグ・ショーンといった人気ラッパーも参加していて、彼らもファーギー(ブラック・アイド・ピース)の新作に参加するなど、精力的に活動をしている。
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