2014/11/11
ビッグ・マシーン・レーベル・グループのCEOであるスコット・ボーチェッタが、モトリー・クルーのニッキー・シックスとのラジオ・インタビューにて、自身のレーベルに所属するテイラー・スウィフトの作品をストリーミング・サービス“Spotify”から突然取り下げたことについて、赤裸々に語った。
「我々は決してファンを困らせたいわけではない」としたボーチェッタは、11月7日のラジオ番組『Sixx Sense With Nikki Sixx』にて、「もしあるファンがCDやiTunesなど、どんな形であれ作品を購入したら、彼らの友達は“なんでわざわざ買ったの? Spotifyだと無料だぜ”と言うだろう。そうなれば、投資したいと思ってくれるファンにとても失礼なことになる」と話した。
スウィフトの楽曲がSpotifyから消えたのは、彼女のニューアルバム『1989』がリリースされた週だ。同アルバムは11月2日までの週間セールスで128万7,000枚を記録し(ニールセン・サウンドスキャン調べ)、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を記録している。
彼女の曲を引き下げると決定した際のブログにてSpotifyは、「ファンはいつでもどんなところでも、音楽を聴くことが出来るべきだと思います。そして、アーティスト達は作品に対して収入が得られること、および著作権侵害から守られる絶対的な権利を保持しています」と綴っていた。
また、ニッキー・シックスとのインタビューでボーチェッタは、スウィフトの音楽はBeats MusicやRhapsodyのような有料ストリーミング・サービスでのみ聴くことが出来るようになるとも言及している。
「彼女のファン達はとても忠実だと判断し、Spotifyをはじめとするプレミアム・サービスを提供していないサービスから取り下げることにした。BeatsやRdioなど、無料提供だけでないサービスの有料会員であれば、彼女の作品を見つけられるようになるでしょう」と話した。
なお、ボーチェッタは他のアーティスト達も今回のスウィフトの動きに続くだろうと考えている。「既に動きがあって、たくさんのアーティストやマネージャーから電話を貰っているんだ。今回の件について多くが賛同している。Spotifyは本当によいサービスだが、大勢が思っているように、より良いパートナーになる必要があるんだ」と話した。
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