2014/11/05
モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)と、東京バレエ団の共同制作によるベートーヴェン『第九交響曲』が公演を間近に控え、10月30日より合同リハーサルを開始した。
20世紀を代表する振付家モーリス・ベジャールが、ベートーヴェン『第九交響曲』に振り付けた本作は、80名にもおよぶダンサー、そしてオーケストラ、歌手、合唱団と総勢350名にもおよぶ超大作だ。あまりの規模の大きさに上演機会が少なく、日本では1999年にパリ・オペラ座バレエ団によって上演されて以来、実に15年ぶりとなる。
BBLが本作を上演するのも1978年モスクワ公演以来となり、1973年イタリア公演のビデオ資料などをもとに稽古が進められた。ベジャール亡き後、芸術監督を務めるジル・ロマンは「シラーの詩の中の“人類は皆兄弟である”という一文は、今この社会だからこそ重要。人間というのは、そういった困難を乗り越え、超越していけるのだということが本作を通じて伝われば」と述べた。
さらに、演奏は半世紀以上にわたり固い絆で結ばれている巨匠ズービン・メータと、世界一の弦と称されるイスラエル・フィル。そしてソリストには先日紫綬褒章を受章したばかりの藤村実穂子など、豪華な面々が揃った。ジル・ロマンもプロローグに登場しニーチェの一節を朗読する。東京バレエ団50周年のハイライトを飾るにふさわしい一大スペクタルは、11月8日よりスタートする。
◎公演情報
東京バレエ団/モーリス・ベジャール・バレエ団共同制作
東京バレエ団創立50周年記念シリーズ第7弾
モーリス・ベジャール振付『第九交響曲』
日時:2014年11月8日(土)19:00、11月9日(日)14:00、18:00
会場:NHKホール
出演:東京バレエ団/モーリス・ベジャール・バレエ団
指揮:ズービン・メータ
演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
独唱:クリスティン・ルイス(ソプラノ)、藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)、ペーター・スヴェンソン(テノール)、アレクサンダー・ヴィノグラードフ(バス)
合唱:栗友会
More info:
http://www.nbs.or.jp/
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