2014/08/18
スタート直前まで空を覆っていた分厚い雲が晴れたと同時に、最大規模を誇る<SUN STAGE>に登場したレキシは、昨年、同ステージで怒髪天としてトップバッターを務めた増子直純や、やついいちろうを次々とステージに招き入れ盛大に幕開けを飾ると、各ステージでも多彩なアクトが展開していく。
<RED STAR FIELD>に登場した、カーネーション LOVES 森高千里のステージは、熟練されたロック・グルーヴに乗せた森高のキュートな歌声がオーディエンスを魅了すれば、おおはた雄一と福岡晃子(fromチャットモンチー)によるユニット、くもゆきの遊び心溢れる楽曲は、ゆったりとした心地の良い空間を演出し、<BOHEMIAN GARDEN>に集まったオーディエンスたちを癒してくれた。<def garage>にはパスピエ、SAKANAMONといった、注目の若手バンドたちから、シーナ&ロケッツ、THE PRIVATESらベテラン勢までが登場。白熱したライブを披露し会場を大いに盛り上げた。
そして、1日目の<SUN STAGE>のクローザーを務めた電気グルーヴは、ピエール瀧のカリスマ的ステージMCと石野卓球の作り出すダンス・サウンドが織りなす、圧巻のパフォーマンスで物の見事にオーディエンスを躍らせてみせた。
23時からは“for CAMPERS”と題した、通し入場券を持った参加者のみ観覧することができるアクトが各ステージで展開。BOOM BOOM SATELLITES、SOIL&“PIMP”SESSIONS らが鮮烈なパフォーマンスをみせる中、<EAETHTENT>では、FRIDAY NIGHT SESSION~ROCK‘N’ROLL CIRCUS~と銘打ち、OKAMOTO'Sのメンバーがメーンに、錚々たるロックンローラーたちが集結。RSRならではの豪華セッションが繰り広げられ会場中を沸かせた。
2日目は絶好のフェス日和の中、エレファントカシマシの熱いライブでスタートした<SUN STAGE>。続く氣志團は、EXILEの「Choo Choo TRAIN」を熱唱し会場中の度肝を抜くと、そのまま「Rising Sun」を披露しようとした彼らは、RSRのスタッフに強制退場させられてライブ終了とゆう、氣志團らしい演出でオーディエンスを仰天させる。さらに、今年デビュー25周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラは、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATIONから後藤正文を招き、今年バンド・コラボした楽曲を披露。ラストには、今回のRSR出演している名だたるアーティストたちが飛び入り参加して、ステージ上がお祭り騒ぎの圧巻のパフォーマンスでオーディエンスを大熱狂させていた。
一方、他ステージでは、白衣姿でライブを行うことがお馴染みの奥田民生&岸田繁&伊藤大地により結成されたサンフジンズや、KenKen、ムッシュかまやつ、山岸竜之介ら世代を越えたアーティストたちが集結したLIFE IS GROOVEなど、スペシャルなバンドたちが北の大地で躍動。そして、出演発表と同時に一際注目を集めていた<RED STAR FIELD>の山下達郎のステージは、新旧の名曲で彩られたセットリストに、フィールドから溢れかえるほどに詰めかけたオーディエンスたちは感無量の音世界へと誘われていた。
17日の0時を迎え、RSR2014はクライマックスへ突入。サカナクション、PSYCHEDELIC FOUNDATIONらが、北海道の夜の寒さを撥ね退けるほどの熱量たっぷりのライブでオーディエンスを熱くさせ、いよいよ大トリのフィッシュマンズが<SUN STAGE>に登場する。
2年ぶり3回目のRSR出演となった彼らは、ヴォーカルとして、オリジナル・メンバーであるDr.茂木欣一に加え、原田郁子、UAを迎えた。彼らが奏でる浮遊感と開放感に満ちたアンサンブル、3人の直情的な歌声が、静かに、そして熱く北の大地とオーディエンスの心に沁みわたっていく。ラストで放った「チャンス」では、感動的なアクトを演出するように美しい姿をみせてくれた日の出が、2日間に渡った【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO】を大団円に導いてくれた。
Photo:
SCOOBIE DO(原田直樹)
レキシ(小川舞)
→Pia-no-jaC←×DAISHI DANCE(清水隆利)
T字路s(久保憲司)
キュウソネコカミ(小川舞)
FOLKS(原田直樹)
山下達郎(三浦麻旅子)
フィッシュマンズ(古渓一道)
風景写真(n-foto RSR team)
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