2014/08/05
今年で開局25周年を迎えたFM802と、日本武道館での40周年SPECIAL LIVEも大成功をおさめた、奥田民生、ユニコーン、木村カエラ、PUFFY、東京スカパラダイスオーケストラ、氣志團、YUKI、西野カナ、倉科カナ他多彩なアーティスト・タレントが所属するプロダクションSony Music Artists(以下、SMA)がタッグを組み、アニバーサリーライブイベント『GUNZE BODY WILD presents FM802 25th & SMA 40th Anniversary SPECIAL LIVE -8月2日はパンツの日-』を開催した。この日は年に一度の8月2日="パンツの日"ということで、チケットはなんとGUNZE BODY WILDのパンツ付(メンズ用)!開場後もカラフルなデザインのGUNZE BODY WILDを選ぶ長蛇の列が成す賑わいの中、いよいよライブがスタートした。
FM802DJ加藤真樹子、飯室大吾によるオープニングMCを受け現れたトップバッターは、ザ・ビートモーターズ。シンプルでてらいのない骨太のバンドサウンドを、なんばHatchという大会場でもしっかりと鳴らし切る堂々とした姿には、ライブバンドとしての場数と自信を感じさせる。高い演奏力から次々と繰り出されるロックンロール・ナンバーに、初見のオーディエンスも乗らずにはいられない。会場を存分にあたためた4人は、「みんな最後まで楽しんでいってくれ!」との言葉を残して、あっという間の全3曲のステージを駆け抜けた。
続いて登場したのは、シンガーソングライターの住岡梨奈。昨年、海辺のシェアハウスで共同生活を送る人気テレビ番組『テラスハウス』への出演で一躍注目を浴びた彼女だが、歌い手としてのまばゆいばかりの可能性は本物。アコースティックギター片手にいざ歌い出した瞬間に、ざわついていたオーディエンスもそのコケテイッシュな歌声に一気に引き込まれる。テイラー・スウィフトのカバー『We Are Never Ever Getting Back Together』では自ずと手拍子も沸き起こり、彼女も思わず「楽しい!」と漏らすほどの歓声が。最後に披露したのは、その『テラスハウス』で作ったという『言葉にしたいんだ』。鮮やかなオレンジのワンピースと、最近バッサリ髪を切ったというショートカットもキュートで、長丁場のイベントに華を添えてくれた。
その名前がコールされるや大歓声で迎えられたのは、Base Ball Bear。立て続けにアップテンポなビートナンバーを聴かせた後は、「ちゃんと今日はGUNZE BODY WILDを履いてきましたよ」とリップサービスも欠かさない。MCでも、「SMAという事務所はホントに仲が良いというか、今日も楽屋に緊張感がありません(笑)。あと、FM802みたいにラジオと音楽が連動している文化が大阪にはあって。そんな大阪が盛り上がってくれたら」と想いの丈を述べつつ、「僕が思うに世の中のカップルの別れる理由はだいたいこれじゃないかな?」と披露したのは、最新アルバム『二十九歳』のリード曲『そんなに好きじゃなかった』。続く『The End』『senkou_hanabi』といい、シーンに乱立するフェス仕様の高速BPMチューンとはまた異なるベクトルで魅せる、ルーツとオマージュを宿したギターロック。最後は「皆様にすばらしい夏が来ることを願って」と、代表曲の『ドラマチック』を。ブレないスタンスとグッドメロディをしっかりと響かせたステージだった。
ここで、FM802『SATURDAY AMUSIC ISLANDS AFTERNOON EDITION』の6時間の生放送を終えたMARK'Eも駆けつけ、加藤真樹子、飯室大吾と合流。さらにはOKAMOTO'Sのハマ・オカモト(b)も交え、GUNZE BODY WILD の話のみならず、現SMA顧問でもある真心ブラザーズのYO-KING(vo&g)の美尻についてのトークでもなぜか大盛り上がり(笑)。
そして、先ほど名前が挙がった、今年でデビュー25周年の真心ブラザーズが登場。しょっぱなから衝動と余裕の共存するバンドサウンドで、グイグイとオーディエンスを引っ張っていく。MCでも、「尻には自信があります(笑)。そしてなで肩には自信がある桜井秀俊(g)!」、「負ける気がしません!」と掛け合ういいコンビぶり(笑)。一転、ハル(b)&伊藤大地(ds)のリズム隊と共にワイルドなビートを次々と放出する緩急自在のステージは、この日一番のキャリアを誇る真心ならでは。またも「せやな、そういうとこあるで自分」、「そやな~」と関西弁を使いたがるMCを挟みつつ(笑)、最新シングル『I'M SO GREAT!』、巨大なミラーボールも映えた代表曲にして名曲『ENDLESS SUMMER NUDE』など、貫禄と遊び心、好き放題でクレバー、ただの円熟では終わらないさすがのパフォーマンスだった。
この日のトリを飾るのは、若き実力派ロックバンドOKAMOTO'S。祝祭のダンスナンバー『SEXY BODY』で会場をロックオン。スカのビートに乗せた情熱の『Let's GO! Hurry Up!』、THE ROOSTERSのカバー『恋をしようよ』と、変幻自在のロッキンビートで扇動し、「今日はパンツの日だぜ~!残念ながら俺はノーパンだから帰って履くぜ(笑)。一緒に踊ろうぜ~!」と突入した『Beek』でも、主役が次々に入れ替わるグルーヴィーなフレージングの嵐で魅せる。「2014年は俺たちOKAMOTO'Sの5周年イヤーです。そして、FM802は25周年、SMAは40周年。そんないろいろなハッピーを祝ってこの歌を」と『HAPPY BIRTHDAY』、「まだまだ踊りまくれるかい!?」と披露した『JOY JOY JOY』といい、超絶テクとライブバンドたるステージマナーで、イベントを締め括るにふさわしいライブを見せてくれたOKAMOTO'Sだった。
ただ、宴はまだまだ終わらない。アンコールでは、SMA名誉顧問でもある奥田民生、くるりの岸田繁、伊藤大地による3ピースバンド・サンフジンズの未発表音源『じょじょ』のカバーを披露。この曲は全国のサークルKサンクス、ファミリーマート、ローソンに設置されている(※一部店舗を除く)マルチコピー機にて、CD化に先駆け譜面が先行リリースされているのも話題の1曲で、FM802の番組と連動し投稿した動画さながら、パートチェンジして見せた貴重なシーンに。そして、「スペシャルゲストを呼んでもいいですか!?」と、Base Ball Bearの小出祐介(vo&g)を呼び込み歌詞を共作した『青い天国』を演奏したのに続き、8月27日(水)リリースの新作『VXV』(ファイブバイファイブ)でコラボを果たした、奥田民生がまさかの登場!同作収録の『答えはMeybe』の初披露には会場も大いに沸いた。さらには奥田民生の『マシマロ』まで披露するサービスぶりで、最後は真心ブラザーズ、Base Ball Bear、ザ・ビートモーターズも再び登場し、真心ブラザースの『どかーん』で大盛り上がりのエンディング。4時間に及ぶアニバーサリーイベントがこうして幕を閉じた。
なお、この日のライブ音源にバックヤードでのインタビュー等も交えた特番は、その1を8月23日(土)23:00~24:00、その2を8月24日(日)24:00~25:00でオンエアされる。
Text by 奥"ボウイ"昌史
◎イベント概要
【GUNZE BODY WILD presents FM802 25th & SMA 40th Anniversary SPECIAL LIVE -8月2日はパンツの日-】
8月2日(土)16:30 OPEN/17:00 START
@なんばHatch
出演:OKAMOTO’S/ザ・ビートモーターズ/真心ブラザーズ/Base Ball Bear/住岡梨奈
Soecial Guest:奥田民生
FM802 DJ’S(マーキー/加藤真樹子/飯室大吾)
http://funky802.com/
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