2014/07/01
BiSのサウンドプロデューサー 松隈ケンタ&悪徳マネージャー兼仕掛人 渡辺淳之介が手掛ける妄想シンガー 蜜矢。北上チャリンコツアー後半戦を敢行中の彼から、その心境や状況を綴った本人レポートが到着した。
<蜜矢とは?>
蜜矢は“人間の本音”を歌うシンガーで、4月30日発売のミニアルバム『いけないmagic』にてつばさレコーズよりデビュー。同作のリード曲「Super life」のミュージックビデオ(http://bit.ly/1iyZdjc)は、山の手線の電車内~渋谷スクランブル交差点のど真ん中で「Super life」を歌う蜜矢の姿が、楽曲のピュアネスと相まって涙を誘う問題作だ。
そんな蜜矢がマネージャーの指令で、路上ライブで売ったCDの売り上げのみで生活する、過酷な北上チャリンコツアーを開始。約1か月をかけ東京へと辿り着き、グランドフィナーレのワンマンライブ(http://bit.ly/1u1dR5r)も成功に収めた。しかし急遽「さらに北へ行け」と指令を受け、6月8日より北海道を目指すことになり、現在は折り返して横浜アリーナへと向かっている。
<札幌から函館まで220km近く移動しなきゃいけない日もあったり
何キロ走ったってCDの売り上げにつながるわけじゃない>
北海道を折り返してきて青森、そして今は盛岡に向かうべく青森駅路上ライブが終わってから自転車をこいでるとこです。今路上ライブでは積極的に立ち止まった人にコミュニケーションをとるようにしました。チラシを作って直接渡して立ち止まらせる。CDを買ってもらうだけでイマイチその後のツイキャスを見てもらうまで繋がらないことが多かったので。CDを買ってもらうことも重要なんですが、自分の活動はこの旅だけで終わるわけではないから、旅の後も応援していただけるように。もともと人見知りでコミュニケーションは得意ではないのでかなりぎこちないですがやるようにしました。
心境としてはただただしんどいです。札幌から函館まで220km近く移動しなきゃいけない日もあったり、今も青森から盛岡まで170kmの走行。22時には路上ライブを終わらせて夜移動がしばらく続きます。だから心身共にかなり滅入ってます。孤独感ばっかり感じます。何キロ走ったってCDの売り上げにつながるわけじゃない。ファンの方や路上ライブを見てくれる人たちに「頑張れ!」と言われるんですが、嬉しい反面、正直「は?」ってなってしまう時もあります。
頑張れって言うのは簡単で自分の辛さを100%を理解しているわけでも、共有しているわけでもないじゃないですか。シャワーや風呂も全然浴びれないし、お腹めっちゃ空くけどご飯食べる余裕ないし、移動は長いし、夜は寒いし、睡眠時間ほとんどないし……。不満は腐る程出てきて正直そろそろリタイアしてしまいたい……。でもプライドが許さないんです。体が無理と言ってもプライドが許さない。過去に負けたくないんです。今逃げたら今までの自分のクソみたいな超平凡すぎる人生をまた繰り返すだけな気がするから……。負けたくないんですよ……。むかつくけど……。意地でも。
<BiS解散後に帰ってきても空気になる気がしてならないので>
本当は北海道までのはずだったんですが急遽復路も行うことになり、予定が狂ったから急いでるっていうのもあります。今回の旅にゴールがないんです。西日本の時はワンマンライブがゴールでしたが、今回はない。だからBiSさんの解散ライブの横浜アリーナをゴールにしました。まあ自分が横浜アリーナのステージにたつわけではないんですが。自分はBiSさんの名前を借りてデビューさせてもらったし、憧れの存在でもあるのでちゃんと最後をこの目に刻んでおきたいです。
あとBiSさんが解散した後に帰ってきても空気になる気がしてならないので。まあ今でも空気ですけど…。そこはBiSさんに便乗させてください。8日は解散ライブを見て、横浜アリーナ付近で「蜜矢なりの横浜アリーナ」と題した路上ライブができてゴールテープが切れたら嬉しいです。
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