2014/06/25
今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、クラシカルなテクニックをベースにザ・ビートルズなど洋楽アーティストのカヴァーを奏でる女性ユニット、1996カルテットの5thアルバム『アビイ・ロード・ソナタ』が初登場第1位。ザ・ビートルズのラスト・アルバムと言われる『Abbey Road』へのオマージュ、ソナタ形式で再構成した表題作「アビイ・ロード・ソナタ」他、「Yesterday」「Hey Jude」など全13曲を収録。ヴァイオリン2名とチェロ、そしてピアノという変則的なカルテットによる生気溢れるロックサウンドは必聴だ。
第2位には、デイヴィッド・ギャレットが2012年にリリースした『ロック・シンフォニー』がチャートインした。映画『パガニーニ~愛と狂気のヴァイオリニスト』のロードショーを控え、主演・製作総指揮・音楽を担当したデイヴィッド・ギャレットは現在来日中。東京公演もソールドアウトするなど今注目のアーティストだ。本作はクラシックとロックをクロスオーヴァーさせた斬新なサウンドで構成された意欲作。ニルヴァーナ、エアロスミス、メタリカ、レッド・ツェッペリン、映画“007”のテーマ・ソングだけでなく、クラシックの名曲をロックアレンジで収録するなど、ヴァラエティに富んだ内容になっている。
その他、4位に「相棒 Classical Collection ll」が初登場。テレビ朝日系ドラマ『相棒』の主人公、杉下右京がクラシック音楽好きという設定から企画されたコンピレーションアルバムで、パッヘルベルのカノンやラフマニノフのヴォカリーズなど全12曲を収録。前作と同様、ドラマの中でどういうシチエーションで使われたのか、どういう意味があるのかなど、ドラマとの連動感たっぷりの一枚となっている。
text:yokano
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