2011/07/26 00:00
BILLBOARDのホットR&B/ヒップホップ・ソングス・チャートに18週間エントリーし、うち断続的に7週間も1位に輝いたKELLY ROWLANDの甘美なバラード「MOTIVATION」(フィーチャリングLIL WAYNE)が夏の最高の歌であり最大のヒットのひとつであることは否定しようがない。曲の官能性やシンプルなメロディもさることながら、インパクトの半分は元DESTINY’S CHILDのシンガーの新生面にある。彼女は過去にもウーマン・パワーのアンセムを出してきたが、こんなにも強く、本能的で存在感のある面を打ち出したことはなかった。6月のBETアウォードでのパフォーマンス(評判になったボディスーツと幅広の帽子でTREY SONGZと熱っぽいステージを繰り広げた)は、新しい自信と神秘性を反映していた。そして7/22に発表された彼女の3RDアルバム『HERE I AM』も、ついに彼女が独自の持ち味を発揮するに至ったことを証明する作品なのだ。
「もう30歳なのよ。独立して、ビジネスをまとめ、いいチームを持つ……そういうのってみんなすごく価値のあることなの。私にとってこのアルバムは成長そのものね。ラジオで”MOTIVATION”がかかっているのを聞いて『ああ、この曲はKELLY ROWLANDの曲を1曲もかけてくれたことがないのに……』って思い出してすごくありがたい気持ちになるの。だって私は15,16歳の頃から始めて、もう30歳になるのにまだここにいるんだから」
しかし、1年半ほど前にはROWLANDは岐路に立たされていた。BRAVOのTV番組『THE FASHION SHOW』出演で成功を収めていたにもかかわらず、彼女は2007年の『MS. KELLY』がヒットしなかったため2009年にコロンビア・レコードに契約を切られ、レーベルがなかった。彼女はDESTINY’S CHILD時代からマネージャーだったMATHEW KNOWLESと袂を分かつことにした。「替えたいという気持ちがあったの。彼はすごく理解があって、そこから物事が動き出したのよ。この年になって自分のためにいろんなことを決められるようになったことに感謝している。そして自分が何も恐れていないってことにも感謝しているわ。だって、それは決して簡単なことじゃないんだから」
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