2014/05/02
先日、スワジランドの国王ムスワティ3世のバースデー・パーティーでパフォーマンスを行なったエリカ・バドゥが、人権擁護団体から非難されている。
米国を拠点とする人権ファンデーションのアレックス・グラッドスタインは声明の中で、「彼女は全てを説明する義務がある。国王はほとんどの自国民が悲惨な貧困にあえぎ1日2ドル以下で生活しているというのに、非常識なほど贅沢三昧に暮らし私腹を肥やす政治家である」と述べている。
ヒップホップ/R&Bシンガーのバドゥは、アフリカ最後の絶対君主と見なされているムスワティの46歳の誕生日のために「ハッピー・バースデー」を歌ったそうだ。
バドゥは「私は国王からお金をもらっていません。政治情勢については分かりません」とツイッターでコメントし、自身を擁護している。
また、ダラス・モーニング・ニュース紙のインタビューでは、パフォーマンスは国王のためにパーティーを開いたアメリカの宝石商、ジェイコブ・アラボのためだとし、突然参加を取りやめたパフォーマーの代役が必要だったからと説明している。バドゥは6枚目のスタジオ・アルバムを南アフリカでレコーディングしており、ヘリに乗ってショーに駆け付けていた。
バドゥいわく、彼女は満員のスタジアムで歌い、アラボからの贈り物をムスワティ国王に手渡し、その後、友人宅へ泊りに行ったとのこと。「私が歌ったとき、みんなが笑顔だったし、私もほほ笑んだわ。あの瞬間、私たち全員が素敵な気分だった」ともツイートしている。
4度のグラミー賞受賞歴を持つバドゥは、自身のフェイスブックにて自らを“地域社会活動家”や“意志のある人物”としている。
昨年15番目の妻を迎えたムスワティ国王は、一夫多妻や同国の状況にそぐわない贅沢なライフスタイルで悪名高い。国連によると、スワジランドでは63%の人々が1日1.25ドル以下で生活しており、拷問や人権侵害がまん延しているとのことだ。
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