2011/06/20
BEYONCEの主要レコーディング・エンジニアはトロント出身のJORDAN “DJ SWIVEL” YOUNGだ。彼はニューヨークの新しい350万ドルのジャングル・シティ・スタジオに座って、2011年もっとも期待されているアルバムのひとつであるBEYONCEの『4』(6月28日発売)について話している。
「最初始めたときはトイレを掃除したり、食べ物をオーダーしたり、スタジオのメンテナンスをやったりしていたよ」と初期の頃を振り返ってYOUNGは言う。「だけど、それが一日限りの仕事みたいには思わなかった。自分の天命に気づいたのはそんなときだったんだ」様々な年齢層のクラブでDJをしてきた野心的少年は2005年にFULL SAILのサウンド・エンジニアリング・プログラムを卒業して2日後にニューヨークに出てきた。FABOLOUSがレコーディング・セッションのエンジニアに彼を選んだのだ。
そんな彼は「僕たちの世代で最高のシンガー」をレコーディングする栄誉に興奮を覚えたという。
「当時エピックで仕事をしていた友だちのOMAR GRANTが何年も前にDESTINY’S CHILDの仕事をしたんだ。BEYONCEはたぶんその日エンジニアを必要としてたんだろうね。2010年4月のことだよ。前作を完成させて、また仕事に戻る準備をしていた。新しい曲を1曲やりたがっていて……僕が参加した。彼女はその日の最後に素晴らしい仕事をしたと言ってくれたよ。で、2,3ヶ月後、もっとセッションをするように電話をもらったんだ」
レコーディングに関しては「毎日ノンストップでかなり仕事をするんだ。Bは機械そのものだよ。70曲以上レコーディングしたね。今までスタジオで経験したいちばん素晴らしい体験だった。BEYONCEとは昨年だけで、自分の家族と6年間に過ごしたよりも多くの時間を過ごしたよ(笑)」
『4』には海外でのレコーディングもあったそうだ。「オーストラリアのマンションを借りたんだ。ある部屋ではKANYE WESTとJAY-Zが『WATCH THE THRONE』をやっていて、僕たちは他の部屋でレコーディングしていた。信じられなかったよ。だから、すべての機材を送って、スタジオ2つ建てるのに必用なものを借りたんだ」
最初のスタジオはイギリスだった。「バースってところでね、PETER GABRIELが田舎に持っているスタジオ、リアル・ワールド・スタジオだった。彼がコレクションしたあらゆる楽器が壁に掛かっていて、まるで音楽のマッドハウスだった。実にクリエイティブなスペースだったよ」
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