2011/06/10
誰もMARVIN GAYEの映画について話したがらない。JANIS JOPLINやJIMI HENDRIXの伝記映画についてもだ。
映画の話が進むにつれて問題が大きくなってくる。JOPLINやHENDRIXの遺産相続人は音楽や肖像権を使わせないことで映画化を阻止している。
GAYEのストーリーはバラバラに手を着けられているため、誰もそれをひとつにまとめることができずにいる。
最近ではQUEEN、SAM COOKE、2PAC、TEDDY PENDERGRASS、THE BEACH BOYSのDENNIS WILSON、FRANKE VALLI時代のTHE FOUR SEASONS、THE BEATLESをマネージしていた頃のBRIAN EPSTEINなどもそうだ。重要なのは全生涯の権利と音楽にアクセスすることであり、スターや相続人が物語を聞きたいと願い、権利所有者からの先を見越した関与があることだ。レコーディング音源や出版権を確保することは、映画の設定の最終段階よりもビジネスでいちばんに来るステップなのだ。
相続人や家族は物語を映画制作者に持って行く前に出版社と話し合うことに力を入れるようになっている。20世紀はスタジオとプロダクション会社がミュージシャンの物語(たとえばBENNY GOODMANやLORETTA LYNN、CHARLIE PARKER)に興味を持てば話はまとまり、その後著作権所有者に連絡が行った。
映画『RAY』後の世界では予算が低くなり、インディペンデント会社がこうした物語に興味を持つようになり、映画制作のチームが集められるより前に権利が押さえられるようになった。現在話が進められている15ほどの伝記映画のうちひとつしかスタジオのバックがついていない。それはソングライター/プロデューサーのDENNIS LAMBERT(『AIN’T NO WOMAN(LIKE THE ONE I’VE GOT)』、『DON’T PULL YOUR LOVE』)で、STEVE CARELL(『THE OFFICE』)を主役に進められている。伝記映画はMAHALIA JACKSONの物語の撮影が行なわれているだけだ。
今後実現の可能性があるのは、生存するQUEENのメンバー(BRIAN MAY、ROGER TAYLOR、JOHN DEACON)が会社を設立して制作を進めている映画で、FREDDIE MERCURYをSACHA BARON COHENが演じるとされている。
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