2014/03/05
今年で開局25周年を迎えるFM802。今年は「802GO」をスローガンに様々な音楽イベントを仕掛けていく。そのうちの一つが、大阪上本町の新歌舞伎座で開催された。題して「FM802開局25周年特別興業 如月歌絵巻」
第一夜は「PUSHIM出世(デビュー)15周年記念 羅華艶面目躍如」
フロアには饅頭や扇子が売られ、ステージには黒と緑と橙の幕がかけられている。普段音楽のコンサートが開かれることが少ない歌舞伎座という会場に、観客もなんだかそわそわした様子。そんな緊張感をパッと晴らすかのようなPUSHIMの満面の笑みと力強いバンド演奏に乗せて「Anything For You」でスタート。エキゾチックな緑色のパンツドレスがなんとも鮮やか。立て続けに「Mighty Princess」を歌うと、ちょこんと座っている観客の気持ちを察したのか「椅子があるから楽ちんやろ?でもココロが踊ってきたら立ってもかまへんねんで~」と、おなじみの関西弁MCで一気に気持ちの距離を縮めてくれる。続いて「この15年間、恐らく一番歌った曲を…」とキラーチューンの一つ「FOREVER」を披露。次第に手拍子が起こり、みんな立ち上がっては思い思いに体を揺らしている。彼女の人柄がにじみ出たような温かな歌声とレゲエのビートが会場を包み込んだ。
この日は様々なカバー曲も楽しめた。まずは彼女のカバー集にも収録された、美空ひばりの名曲「りんご追分」。ステージ背景の煌びやかな銀色の簾も合わせて、ムーディな雰囲気が漂う。更に「今日は大阪スペシャルです」と、メドレーで上田正樹の「悲しい色やね」とやしきたかじんの「やっぱ好きやねん」も披露。意外な選曲に客席から笑いが漏れつつも、大阪ならではの歌謡曲を華麗にレゲエアレンジにしてしまう職人技はお見事。続けざまに「大阪スペシャルパート2!」と、翌日に出演のEGO-WRAPPIN’が乱入。思わぬサプライズに会場は更にヒートアップ。まさに「HEAT」な雰囲気の中、親交の深い二組による息ぴったりのハーモニー(女性二人の歌声+森ラッピンギター!)が心地よく響き渡った。
エゴの二人の賑やかな余韻の中、「夕陽」を会場全員で振り付きで踊った後は「I pray」のピースなリズムで本編終了。「デビュー15周年記念」とも銘打たれていたこの夜。「I pray…また一歩踏み出して歩いてゆく」のフレーズがいつも以上に染みた。
MCでは「今日は女の人が多いね。しかも10代とかじゃないよね(笑)」とファンも一緒に年を重ねていることを笑っていたけれど、その分、この日は子供を連れたママの姿も多かった。小さな子がレゲエのビートでお尻を振っている姿を見て、彼女の太陽のような歌声はこれから20周年30周年を迎えても、世代を超えて伝わっていくんだろうなと、しみじみ彼女のこれからが楽しみに思える夜になった。
この二日間のライブの模様は3月6日のFM802「FLiP LiPS」(11:00 - 15:00)内で放送される。見逃した方は是非そちらもお聴き逃しなく。
TEXT:FM802 DJ 鬼頭由芽
◎イベント概要
FM802開局二十五周年特別興行 如月歌絵巻
出世(デビュー)15周年記念
『羅華艶面目躍如(らがのつやめんもくやくじょ)』
日時:平成26年2月25日(火)午後7時開演
出演:PUSHIM
会場:新歌舞伎座
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