アンダーグラウンドで異彩を放つ3人のラッパーBLACK MILK、SEAN PRICE、GUILTY SIMPSONをフィーチャーしたヒップホップのスーパー・グループRANDOM AXEが、4/25（月）の晩にニューヨーク市内にあるTHE DOMINICAN NY THEATER & LOUNGEで開かれたリスニング・セッションで、デビュー・アルバム『RANDOM AXE』を初公開した。

全15曲を収録した同アルバムは、6/14にDUCK DOWN MUSICからリリースされることになっており、メンバーたちは参加者を前にして長い時間をかけて制作したこのコラボ・アルバムについて詳細を語った。

デトロイト出身のMC兼プロデューサーで、昨年秋にはフル・アルバム『ALBUM OF THE YEAR』をリリースして高い評価を得たBLACK MILKは、「SEAN P.は、実に首尾一貫したアーティストであり、独自の音楽を長いこと続けている。P.の音楽から失敗を耳にすることは絶対に有り得ない。そして俺はビートを担当し、歌詞も幾つか手掛けたが、メインの仕事は制作側に徹した」とコメント。

また、BLACK MILKと同じデトロイト出身のGUILTY SIMPSONは、2008年に初めてコラボについて打診された時点で「迷うことなく即決した」ことを明かし、ブルックリンのミックステープの巨匠SEAN PRICEはBLACK MILKについて「ライムは抜群だし、彼のビートはクレイジーだ」と絶賛していた。

今回のリスニング・セッションから感じられたのは、アルバム『RANDOM AXE』はインティー・ラップ作品としてはこの夏の大きな目玉となる可能性があり、「CHEWBACCA」、「UNDERSTAND THIS」、「RANDOM CALL」といった楽曲からは特にその要素が感じられる。先週にはウェブサイトで「THE HEX」という楽曲が公開されているので、是非チェックしてみては？