2011/04/18 00:00
イスラエルのコンサート・ビジネスは、多くの外国人アーティストが、いったんはコンサートをすることに合意したものの、その後よく考えてキャンセルしてしまう、という傾向に振り回されてきた。ELVIS COSTELLOは2010年の2回のショーを「良心」を理由にキャンセルしているし、PIXIESは昨年イスラエル軍がガザを激しく攻撃したあとでフェスティバル出演を取りやめている。MACY GRAYもテルアビブ公演をするにあたってフェイスブックでファンと中東政治情勢を議論していた(結局彼女は出演契約を果たすことにした)。
ティーンの人気者、JUSTIN BIEBERがテルアビブのハヤーコン・パークに出演すると発表されたとき、チケット・セールスは当然のことながら最初パッとしなかった。BIEBERが他の多くのアーティストと同様に出演を取りやめたら、払い戻しは面倒だし、ガッカリする娘の顔も見たくない、という人が多かったのだ。
しかし、BIEBERは気を変えたりせず、パパラッチへの不満をツイッターで愚痴りながらも、約束を守って国中をツアーして回り、北はレバノンの国境近く、南は死海まで行って多くの聖地を巡り、イスラエル人ですら行きたがらないヨルダン川西岸地区まで足を踏み入れた。
だから、4/14の夜8時にステージに彼が登場したとき、観客は賞賛一色だった。プロモーターによると入場者は35,000人におよび、子供のチケットを買うと同伴の親はタダで入れるといキャンペーンのおかげで、満員御礼とは行かないまでも、かなりの入りだった。会場の前方は4時から熱狂的な何千人ものファンで埋め尽くされていた。
実際最終的に見る位置は関係なかった。ジャイアント・ビデオ・スクリーン2つを使い、鮮明なサウンドと、うまく演出されたステージは非の打ち所がない。BIEBERは彼の魅力である心を込めた歌を披露。アップテンポの「LOVE ME」と「BIGGER」でスタートし、この1年近くやっているのと同じようなセットリストで、熱狂的な観客からもらったエネルギーをパフォーマンスに込めてお返ししていた。
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