2014/01/29 21:04
映画『銀の匙 Silver Spoon』の完成披露イベントが29日、東京都内で行われ、主演するSexy Zoneの中島健人をはじめ広瀬アリス、黒木華、上島竜兵、吹石一恵、竹内力、吉田恵輔監督が出席した。
本作は、『鋼の錬金術師』などで知られる漫画家・荒川弘の最新作を実写映画化。北海道の農業高校を舞台に、酪農の現場や“命”と真摯(しんし)に向き合う八軒勇吾(中島)たち生徒の青春を描く。
中島と広瀬は馬に乗ってさっそうと会場に登場し、馬から降りる姿も慣れた様子。集まったファンへの投げキスで大歓声を浴びた中島は「あまりにもテンションが上がってしまって、このまま馬で車道まで出てしまおうかと思うほどでした」と笑顔を見せた。
中島の一挙手一投足に色めき立つファンに広瀬は驚きからか笑いだし、吹石も「(待機時間にステージの)裏で寒い寒いと言っていたんですが、皆さんの前に来たらパワーと熱気で圧倒されて暖かくなってきました」と客席に呼び掛けた。
撮影は全編北海道ロケで行われ、中島は「自分も八軒と同じで“酪農という未知の世界に飛び込んでいく、何も分からない少年”としてお芝居に入れました」と振り返った。撮影を通じて「牛や馬、豚の世話をして動物たちの大切なケアは人間によって行われていることを理解して、酪農という仕組みができていることを学びました」としみじみ語った。
さらに「何より思ったのが、子豚のかわいさ」とアピールし、「豚に愛情を感じた分、豚丼はありがたくいただきました。食べにくくなったということは全然無いです」ときっぱり。「周りが見えないんです。恋は盲目というけど、誰にも負けない魅力を感じて豚に恋してしまいました」と子豚への思いを語り、「でも今、皆さんのことは見えていますからね」としっかりファンも喜ばせた。
撮影前に5カ月間の乗馬訓練に励んだ広瀬は「ドラマをやりながらお休みの日に乗馬という感じで、たくさん練習しました」といい、中島と2人そろって「乗馬で落馬を経験しました。暴れて落ちてしまって」と明かした。
すると、すかさず中島が「広瀬さんは馬がものすごくスピードを出してしまって、止めようがなくてという格好いい落馬の仕方」と説明し、「僕のはとてもダサくて、馬に乗ろうとした瞬間。3カ月訓練したから簡単に乗れるというところをアピールしようと飛び乗ったら、(馬を越えて)逆の方向に落ちたんです」と笑わせた。
広瀬も「視界から消えました」と当時を振り返り、中島は「八軒が僕にひょういした瞬間です。ノーアクシデントでけがもなかったのでスルーされました」と何事も無く済んだという。吉田監督は、「馬すらも何だろうこの人、という冷めた目で見ていました」と和やかな現場の様子を明かした。
トークに耳を傾けていた黒木は、現場での印象深い出来事について「今の話もダサかったんですけど、現場で健人くんをあまり格好いいと思ったことがなかった」と辛口気味に語って笑わせ、「おっと思う瞬間を1度だけ見たことがあって、来てくれていたエキストラの皆さんに投げキスをしていたんです。この人はみんなのアイドルなんだなと思って。映画の中の健人くんは八軒くんに成り切っていて全然違う。尊敬します」とあっけらかんと語った。
普段のアイドルとしての華やかな活動とはまったく違う、酪農科の生徒という役柄について中島は「自分自身、初めて力まず演じられた役でした。いつも100だったものを0で演じられた」と表現。「常にテンションを落として猫背にして、私生活もすべてメガネで過ごしました。寝間着もTシャツと短パンにしたり」と役作りを徹底したという。
吉田監督も、撮影の際に中島へ「何人かファンがいなくなるのを覚悟で、キラキラ(したオーラ)は消してこの映画に臨んでくれとだけ伝えました」とアドバイスしたそうで、中島は「撮影から東京に帰ったら“おまえ何かオーラが無くなったな”と言われました。自分にとっては本当に褒め言葉で、でも少し落ち込んだので子牛に指をちゅぱちゅぱとしゃぶらせて癒やされていました」と笑いを誘った。
広瀬と共に撮影中は動物と仲むつまじい生活を送っていたようで、雌馬のアンとの“ラブラブ妄想”を繰り広げ、「さまざまな動物との熱愛ですよね。本当に動物愛が深くなりました」とうっとり。最後に「笑いあり、涙あり、酪農ありと今までにない映画だと思います。“命をおいしくいただく”という大切なメッセージがたくさんの人の心に届けばと思います」とファンにメッセージを送った。
映画は3月7日から全国東宝系ロードショー。
エンタメ OVO
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