2011/04/04 00:00
“良いことは待ち続けている人間に訪れる”という格言がある。しかし時には、“待ないと、もっと良いことが訪れる”という状況も起こり得るようだ。
KIRK FRANKLINのニュー・アルバム『HELLO FEAR』がまさにその典型例で、当初5月に予定されていたものの、前倒しとなって3/22にリリースされたことが結果的に功を奏した格好で、最新のBILLBOARD TOP GOSPEL ALBUMS CHARTでは初登場No.1、そして全米アルバム・チャートでは初登場5位という好成績でのスタートとなった。
FRANKLINは、1993年に『KIRK FRANKLIN AND THE FAMILY』で初めてTOP GOSPEL ALBUMS CHARTに登場してNo.1を達成したのち、今回のアルバムを含めてリリースしたアルバム10枚すべてがNo.1を獲得する偉業を成し遂げている。そして今作がヒットした原動力の1つとなったのは、リード・シングル「I SMILE」へのリスナーからの強力なレスポンスで、同曲はHOT GOSPEL SONGS CHARTで最高位3位まで上昇している。
VERITY GOSPEL MUSIC GROUPの上級副社長JAMES “JAZZY” JORDANは、「KIRKがSTEVE HARVEY(ラジオ・パーソナリティ/コメディアン)と共にツアーを行うことが決まった時、我々は何としてもそのスタート段階でファンがCDを入手できる状況にしたいと思った。そこでまず、年明けに2枚のシングル『I SMILE』と『I AM』をリリースして脇を固めていったというわけだ」とコメントしている。
一方、「2枚のシングルを同時リリースすることで、ラジオでそれぞれの楽曲が食い合ってしまうことだけは避けたかった」と語っていたFRANKLINだが、フタを開けてみればどちらのシングルもゴスペル専門局で支持され、ファンク・グループS.O.S. BANDの「TELL ME IF YOU STILL CARE」とロック・グループLITTLE FEATの「FOOL YOURSELF」をサンプリングした「SMILE」に至っては、ADULT R&B専門局でも支持されて同ジャンルのチャートでTOP 10入りするヒットにつながっている。
FRANKLINとSHAUN MARTINの共同プロデュースによるこの最新作『HELLO FEAR』には、BEVERLY CRAWFORD、MARVIN SAPP、RANCE ALLEN、JOHN P. KEE、MARVIN WINANSといったスペシャル・ゲストが参加している点にも注目だ。
一方、FRANKLINとHARVEYによる“GOSPEL COMEDY TOUR”は3/19にアトランタで幕を開け、5/21にフロリダ州ジャクソンヴィルで幕を閉じることになっている。
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