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2014/01/11

LE VELVETS、実力を見せつけた初の生歌によるステージ

 男性ヴォーカルグループLE VELVETSが銀座ヤマハホールの新シリーズ“Voice”に出演、マイクを持たず初の生の歌声のみでのコンサートを行った。

 普段、オーチャードホールなどで行われるホールツアーと異なり、ヤマハホールの特性を生かした小編成のバンドと歌のみでのコンサート。初めての試みということだったが、全員が音楽大学声楽科卒業という経歴をもつLE VELVETSにとっては、彼らのルーツに触れることができるとも言える演出だ。

 まずは5人が登場するとアカペラによるグレゴリオ聖歌から幕開けし、熱気あふれる客席が一変して荘厳な空気に包まれる。メンバーの息遣いまでも聞こえてきそうな、客席と一体になったステージでクラシックや民謡など幅広いプログラムとともに様々な音色を創り上げていく。ライブ中のトークも距離が近いこともあってかリラックスしたムードで進み、ミャンマーや台湾など2013年に出演した海外に話が及ぶと、突然 威勢よくフィリピン国歌を歌い出すなど、客席を沸かせた。

 中盤ではソロやデュオへとスタイルを変え、日野真一郎(ten.)と佐藤隆紀(ten.)は透明感溢れる見事なファルセットで「ピエ・イエズ」を、佐賀龍彦(ten.)はイタリア歌曲「カタリ・カタリ」で切ない恋心を熱く歌い上げ、宮原浩暢(Bar.)と黒川拓哉(Bar.)はデュエット用にアレンジされた「闘牛士の歌」で緊張感あふれるステージを見せてくれた。アンコールは「オー・ソレ・ミオ」と「アメイジング・グレイス」。新春に相応しい華やかなハーモニーで幕を閉じた。2014年は原点に立ち返ったパフォーマンスでスタートを切ったLE VELVETS。3月にはオーチャードホール3daysが予定されている。

◎【Voice~LE VELVETS】
日程:1月9日(木)、10日(金)
会場:ヤマハホール
出演:LE VELVETS
ギター:松ヶ下宏之 ピアノ:小島亜紀子 パーカッション:小島英雄 
ヴァイオリン:雨宮麻未子(9日)、須原杏(10日) フルート:津崎このみ

LE VELVETS オフィシャルサイト
http://le-velvets.com/

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