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2009/09/13 00:00

シカゴを皮切りに北米ツアーがスタート

「愛、そして宇宙船こそすべて」と宣言して、U2が9/12、シカゴのソルジャー・フィールドで2回公演の初日を行ない、『360TOUR』の北米パートをスタートさせた。

2006年以来初のフルスケールの全米公演をぎゅう詰めの会場で行なったアイルランドの4人組は、2時間15分のショーで23曲を披露した。すでにこ
の夏のヨーロッパ・ツアーで行なわれた公演を基本にしたもので、ショーのいちばんの見物はTHE
CLAWという164フィートの高さの甲殻類の形をした宇宙時代的ステージだった。U2のフロントマン、BONOが観客に「僕たちは君たちのそばに行く
ためにこれを作ったんだ」と語るこのステージは、ランプやブリッジ、アコーディオンのように広がったり縮んだりする大きな丸いビデオ・スクリーンなどを使ってさまざまなビジュアル効果を生み出している。ドラマーのLARRY MULLEN JR.でさえドラムを回転させるプラットフォームのおかげでスタジアムのあらゆる方向でプレイできるのだ。

しかし、これまでのツアーと違ってU2もその歌もビジュアルの華々しさに負けていなかった。むしろ、THE CLAWは歌を増強させていた。最新アルバム『NO LINE ONO THE HORIZON』から7曲が演奏された他、U2の29年のキャリアの中から注意深く選ばれた「THE UNFORGETTABNLE FIRE」、「ULTRAVIOLET(LIGIHT MY WAY)」。「ELEVATION」、「BAD」などが演奏された。また、ROLLING STONESの「FOOL TO CRY」やBEATLESの「BLACKBIRD」、BEN E.KINGの「STAND BY ME」、ELVIS COSTELLOの「OLIVER’S ARMY」などもところどころに挿入されていた。

中でも感動的だったのは、ミャンマーの活動家、AUNG SAN SUU KYIさんに捧げられた「WALK ON」のパフォーマンスだった。


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