2013/12/19
ハリウッドでは授賞式の時期になるといつも、その争いを壊そうとする動きが出てくる。最も一般的な戦法は中傷キャンペーンであり、真実に基づく映画の誠実さに狙いを定め、実話に対する映画制作側の解釈に反対するというものだ。
今年最初の中傷キャンペーンは、ある曲に対して行なわれた。
“Deadline.com”の報道によると、アカデミー賞の選考・授与等を行なう映画芸術科学アカデミーの音楽部門委員会は、ラナ・デル・レイの曲「ヤング・アンド・ビューティフル」が歌曲賞に不適格であるとされたウェブサイト上の文書を受け取ったという。文書によると、この話は“variety.com”に基づくと指摘しているが、そのような話はどこにも見当たらない。
バズ・ラーマン監督映画からの4曲とともに、「ヤング・アンド・ビューティフル」は同賞の資格を失っていない。同曲は映画公開に先立ち予告編で使用されており、ワーナー・ブラザーズは同曲に関する新たな短編映画を制作し、かつ劇中で使用すると伝えられている。
なお、楽曲をめぐり勃発した騒動は、2004年の受賞式でもあった。映画『クラッシュ』の中でのキャスリーン・“バード”・ヨークの「イン・ザ・ディープ」の使用に反対する中傷キャンペーンが起こったのだ。後に嘘であることが判明したが、ヨークの音源が数年前のものであるという噂が流された。
昨今、楽曲やスコアの適格性を問われることもありうるため、プロデューサーや配給業者らは偽情報を鎮めるためにどんな苦労も惜しまない。話のつじつまを合わせることを意図し、一般に向けた質疑応答や各メディアでのインタビュー、そして映画関係のイベントが記録されるのは、今や標準的なやり方となっている。
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