2011/03/14 00:00
破滅的大地震がアメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ALL THAT REMAINSがステージに立つのをとどまらせた……なんて、決して言わせてはいけない。
オーストラリアでのサウンドウェイヴ・フェスティバル・ツアーに続いて、マサチューセッツ州スプリングフィールドの5人組は先週大阪と東京で公演を行なうために日本に上陸した。金曜日に地震が起こったとき、グループは東京公演のためにサウンドチェックをしていた。フロントマンのPHIL LABONTEによると、実にシュールな経験だったそうだ。
「バンドはステージ上にいて、オレはツアー・マネージャーと楽屋にいたんだ。そのとき何もかもが揺れ始めた」と土曜夜成田国際空港で、アメリカに戻るためのフライトを待っているLABONTEは語った。「オレたちは北西部出身だから、地震の体験があんまりないんだ。地元のクルーは落ち着いたものだったけどね。照明が揺れて、ドアも前後に激しく揺れていたよ」
前日大阪でプレイしていたグループは、ビルの外の通りに案内された。「みんなビルの中から出てきていて、人々が心配しているのがわかったよ。それで『そうか、きっとこれはオレが思っているよりももうちょっと大ごとなんだな』と思ったんだ。余震があって、高層ビルがゆらゆら揺れているのが見てわかった。あんなにも大きなものがあんなふうに動くなんて、見ていてへたり込みそうになったよ」
にもかかわらず、東京公演は予定通り行なわれた。
「(プロモーターは)『ショーは予定通り。あなたたちがプレイするのに問題ないなら、私たちはやります』って感じで。オレたちとしては『いったい他にオレたちに何が出来る? もしプレイしなかったら、ホテルの部屋に座ってビクビクしてるだけだ』と思ってさ」
「クールだったよ。ショーはソールドアウトだったんだけど、結局150人ぐらいしか来なかった。列車が全部止まっていて、交通手段がなかったからね。ショーに来た人たちは、オレたちが彼らのためにプレイしたんですごくすごく大喜びしていた。ショーはキャンセルかと思っていたのに、そうならなかったんで喜んでいたよ」
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