2013/11/22
11月30日付の最新米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”に新たに登場した2枚の作品に、思わず2度見をしてしまうかもしれないが、これは1960年代のチャートではない。ザ・ビートルズが31回目のトップ10入りを果たし、またエルヴィス・プレスリーは自身が持つ同チャート57年の歴史における最多チャート・イン作品数をさらに伸ばしたのだ。
7位に初登場したザ・ビートルズの『オン・エア~ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』は、3万7000枚(ニールセン・サウンドスキャン調べ)のセールスを記録。1962年から1964年のスタジオでのライブ・パフォーマンスから選び抜かれた同作にて、トップ10入り記録が31回となった。
ザ・ビートルズの前回のトップ10入りは、同グループの音楽を基にしたシルク・ドゥ・ソレイユに伴う2006年のアルバム『ラヴ』だった。同アルバム以降もザ・ビートルズはトップ10入りを果たしているが、それは以前リリースされた際に既にトップ10入りしている作品だった。2000年に初めてリリースされたヒットアルバム『1』は、iTunesストアに登場したおかげで2011年に再びチャートイン。2週にわたりトップ10に返り咲いた。
なお、全アーティスト中、最も多く“Billboard 200”にトップ10入りしているのはザ・ローリング・ストーンズで、その数36回だ。彼らの直近のトップ10入りは、現時点での最新スタジオ・アルバムとなる『ア・ビガー・バン』で、2005年9月24日付のチャートで初登場で最高位の3位をマークした。
ザ・ビートルズの今回の作品は1994年の『ライブ・アット・ザ・BBC』の続編にあたり、彼らが認めたわずか3枚目のライブ・アルバムとなる。1枚は、既に廃盤となっている『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!(The Beatles at the Hollywood Bowl)』で、1977年に2位にチャート・イン。『ライブ・アット・ザ・BBC』は、初週36万枚(1994年12月24日付)を売り上げ最高位3位に初登場した。ちなみに同アルバムは今週9000枚(505%アップ)を売り上げ、34位に再チャート・インしている。
“Billboard 200”がウィークリー・チャートになった1956年3月以降、トップ10アルバムを最も多く持っているアーティストは下記だ。
36回、ザ・ローリング・ストーンズ
33回、フランク・シナトラ
32回、バーブラ・ストライサンド
31回、ザ・ビートルズ
27回、エルヴィス・プレスリー
なお、エルヴィス・プレスリーについてはアルバム『メリー・クリスマス...ラヴ、エルヴィス』が現在147位をマーク。今年リリースされた12曲入りの同作が自身129回目のチャート・イン・アルバムとなり、同チャート史上最多ランク・イン記録を伸ばす結果となった。ちなみに次に続くのはフランク・シナトラの82回だ。
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