2026/06/14 22:00
SixTONESが、6月14日にアリーナツアー【MILESixTONES】を沖縄・沖縄サントリーアリーナ公演にて完走した。
今年1月22日に、デビュー“6”周年の節目を迎えたSixTONES。今回のツアーはその記念日前日、1月21日にリリースされた初のベスト盤と同じ「MILESixTONES」というタイトルを掲げ、SixTONES史上最多となる11都市50公演とかなりの大ボリュームにておこなわれた。これまでの6人の6年間の歩みをその多彩な楽曲とともに祝い、そして次なる目標へ向かう――まさに「マイルストーン」といった内容で、アリーナならではのより密度の高い熱気で満ちていた。本稿ではツアー6か所目、神奈川・横浜アリーナ公演最終日である3月29日の昼公演の模様をレポートする。
開演前の会場に、彼らの登場を待ちきれない観客たちからの「SixTONES!」コールが響く。SixTONESのライブ会場に集うファンは、6人とともにアンコールまで歌い踊り続けるエネルギーにあふれた人が特に多い印象を受けているのだが、この記念すべき公演に向け、そんなファンたちも逸る気持ちを抑えきれない様子だ。
そんななか会場が暗転すると、鳴り響いたのはデビュー曲「Imitation Rain」の静謐なピアノの音色。前方のメインステージ上に設けられた6つのゴンドラに各メンバーが立ち、その上下から凄まじい量の火花が噴き出す。暗転したなかに火花で光り輝くステージと、その中に佇む、ブラックとゴールドを基調にしたゴージャスな衣装を纏った6人……という、いかにもSixTONESらしい幕開けだ。そこから2曲目「DRAMA」でステージに降り立つと、今度は会場上部から照らされたライトで6人の衣装のスパンコールがきらめく。するとステージが下からせり上がり、そのまま花道の上をすべるように動いて、なんとステージごとアリーナ最後方まで移動したのだ。さっそく2曲目で6人の姿が近くに現れた後方スタンドの観客も、驚きと喜びを隠せない様子。この「誰一人置いていかない」パフォーマンスは、このあとも公演全体を貫くキーポイントとなる。
2曲目にしてさっそく金吹雪が打ち上がり、いつもはライブ終盤で繰り出されるアッパーチューン「WHIP THAT」が序盤で飛び出したりと、メンバーそれぞれの自己紹介が終わるころにはもうアクセルは全開。そのモードのまま、ベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』初回版Bにも収録された先輩グループのカバー、「THE D-MOTION」(KAT-TUN)と「Battery」(SMAP)を重ね、すっかり雰囲気は”平成”に。
そこから、今度は「NAVIGATOR」を皮切りに、怒涛のシングル曲を畳み掛けるターンがスタート。歌い出しを担う松村北斗がそっと花束を手に取る、ドラマティックな曲始まりが印象的だった「わたし」から「マスカラ」、そしてジェシーと京本大我がアカペラで歌い出す“歌唱力のぶつかり合い”を目の当たりにした「共鳴」で徐々にBPMを上げていくと、「僕が僕じゃないみたいだ」からは3人ずつに左右に分かれ、“Baby 6”と名付けられたスタンドトロッコに乗り込み、スタンド上階の観客へ接近。サビのソロパートで、髙地優吾が「間違えちゃった……!」とこぼして会場が笑顔に包まれたり、取材席の上を通りがかったジェシーが目ざとく「いい記事書いてね!」と声をかけたりと、“Baby 6”で会場を移動しつつ、6人6様の仕草で、あらゆる場所から見つめる観客と目を合わせていく。「ここに帰ってきて」「ふたり」のバラード2曲をスタンド最後方で歌い上げると、それぞれ逆サイドの“Baby 6”へ乗り込み直し、「Good Luck!」「バリア」「BOYZ」とアッパーチューンを重ねる。最後は6人、そしてSixTONESと“Team SixTONES”との絆を歌う「音色」でメドレーを締めくくった。
その温かいムードのまま続いたのは、デビューシングル『Imitation Rain / D.D.』の通常盤カップリングであった「NEW WORLD」。この曲も先の「音色」と同様に、6人、そしてSixTONESと“Team SixTONES”との絆を歌った楽曲だ。メインステージに並んで歌う彼らの後ろには、大きなモニターに歌詞が映し出される。デビュータイミングで歌われたこの曲、そしてグループ結成丸9年の記念日に届けられた「音色」を重ねて聴いたことで、改めて6人がメンバー/ファンへ抱く、デビュー当時から変わらないまっすぐな気持ちを感じられた。曲終わり、全員が拳を突き上げてみせたところも、いかにも青春のワンシーンという景色だった。
そんな一曲で前半戦を走り抜けると、ここからは雰囲気が一転、MCタイムへ。この日の昼公演は12時開演と早めであったため、ここまで23曲アクセルベタ踏みで盛り上がった今でも「まだ13時だぜ!?」「(早い時間から)ちゃんと盛り上げて、すごいよね……」と田中樹もこの熱気に驚きを隠せない様子だ。さらに、先のメドレーでスタンドに繰り出した際、お客さんから“バキュン”ポーズを受けたという京本は「俺がファンサされちゃった……」と動揺。すかさず田中が「(そのお客さんも)演者なの?」とツッコみつつ、今日の観客たちの熱量には6人も圧倒されるところがある様子。そんな観客へ向け、森本慎太郎は客席にもせり上がりシステムや360度回転の導入、さらには「流れるプール」形式での観覧スタイルを提唱(田中は「MC尺によってはみんなシワシワになっちゃう」と懸念していた)と、これぞSixTONESのMC!というようなとことん自由に広がる話題に、今日も田中のツッコミが追いつかない。
そしてMCタイム終盤には、なんとサプライズで自身初となるスタジアムツアーの開催が発表され、客席からはどよめきが起こった。スタジアムツアーはアリーナツアーと同じく【MILESixTONES】のタイトルを掲げ、東京・味の素スタジアム、大阪・ヤンマースタジアム長居、そして横浜アリーナからもほど近い神奈川・日産スタジアムを今秋9月から11月にかけて回る。髙地は「(アリーナツアー50公演から続いて)ライブ尽くしの1年になります!」と高らかに宣言し、会場には喜びの悲鳴が飛び交った。
ここからはいよいよ後半戦。最新両A面シングルから「一秒」「Rebellion」と続けたあとは、緩急をつけつつ“踊らせる”パートへ。京本がプロデュースを担当したベスト盤収録の新曲「Violet」、上から降り注ぐようなビートに体を揺らさずにいられない「TOP SECRET」、何度聴いても複雑なメロディをクールに歌いこなす6人に感嘆する「CREAK」と大人っぽい楽曲が重なったと思いきや、「“Laugh” In The LIFE」からは一気に会場の雰囲気も明るくなる。「Shine with U」では、同曲がJR東日本「Enjoy! SixTONES, Enjoy! ShinKANSEN.」CMソングであることを意識してか、Bメロ部分で6人が新幹線のように連なってみせるキュートなアドリブも。
ついに公演もラストスパートに。暗転した会場で6人の姿を探しながら、会場を駆け巡るレーザーの光、底から鳴るようなビート……と、今からここはダンスフロアだ、という予告のような演出に期待が高まってくる。すると目に飛び込んできたのは、メインステージから現れる巨大な「6」――“Mother 6”と名付けられた巨大オブジェムービングと、そこに乗るSixTONESの6人。いつも彼らのライブ演出は想像を超えるビジュアル(と、その高さ)に驚かされるが、6周年を祝うライブで「大きい“6”に乗って現れる」というのは、シンプルながらもかなり衝撃的だった。ここからはもう止まらない。「S.I.X」から始まり、「DON-DON-DON」ではスモークまで吹き出しはじめ、「Outarageous」ではまとったコートを靡かせながら6人が舞い踊る。メドレー最後を締めくくった「RAM-PAM-PAM」で、会場のボルテージは最高潮だ。
この熱量のまま続いた「Amazing!!!!!!」がこの日いちばんの山場だった。爆破音とともに噴き出す炎、そのあとはファイアーボールにスパークラーと、とにかくメインステージに火が吹き出しまくるド派手なステージが繰り広げられ、会場の温度がどんどん上がっていく。昨年のツアードームツアー【YOUNG OLD】でも「SHOCK ME」で同じく“1曲丸ごと燃え続ける”演出は披露されていたが、アリーナ規模で見るこの演出は前回より火の勢いや熱を近くで感じられ、まるで火祭りのような神々しさまで感じたほどだった。そしてその後の「Stargaze」では、こちらもアリーナ規模だからだろう、視界いっぱいに飛び込んでくる観客の手に持たれたペンライトの光が、満天の夜空に浮かぶ星のよう。そして曲終盤、〈何より輝いて〉というフレーズとともにステージが一気に明るく照らされ、6人の姿が見えないほどに眩しくなる。この光に包まれるようなファンタジックな演出で、ライブ本編が終了した。
アンコールは、森本の「次はスタジアムで遊ぼうぜー!」というシャウトからスタート。「こっから」で明るくキックオフすると、「この星のHIKARI」ではイントロに加え、落ちサビ部分も観客が大合唱。その大きな歌声に、客席へマイクを向けた田中も驚きつつ嬉しそうだ。そして、やはりしっとりしたムードでは帰してくれないのがこの6人。最後はハイパーなサウンドのEDM曲「HANDS UP」で縦ノリさせ、トータル41曲の大ボリュームのセットリストを締めくくった。
公演の最後には、京本が「6周年、まだまだ“こっから”です!」と宣言。この言葉の通り、スタジアムツアーのほかにも、6月17日からは彼らのこれまでのクリエイティブを保管、管理する倉庫の“倉庫見学会”【SixTONES STock】というイベントがスタート。また、グループ結成9~10周年、CDデビュー5~6周年の節目にあたる2024年から2026年の彼らの活動をまとめている特設サイト「SixTONES “Raise ourVIBES” years2024-2026」では、この2026年に先の2つのイベント以外にまだ予定されているトピックがあることが示唆されている。6周年にして、まだまだ新しい挑戦を続けるSixTONES。新たな規模のステージで、彼らの自由でダイナミックなパフォーマンスがどう進化していくのか、今から期待が止まらない。
Text:Maiko Murata
◎公演情報
【SixTONES「MILESixTONES」】
2026年3月29日(日) 神奈川・横浜アリーナ
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