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2026/06/11 09:00

クイーンのロジャー・テイラー、5年ぶりのソロAL『ヴァイオレンス・インセイン・イン・ア・ビューティフル・ワールド』より新曲配信

 クイーンのドラマーにして、作曲やボーカル手掛けるロジャー・テイラーが5年ぶりとなるソロアルバム『ヴァイオレンス・インセイン・イン・ア・ビューティフル・ワールド』を2026年9月18日にリリースする。さらに、先行曲「カム・オン・サマー(イッツ・パーティー・タイム)(feat. ザ・ンドロヴ・ユース・クワイア)」が配信となった。

 アルバムはデジタル配信に加え、輸入盤スタンダードCD、輸入盤Amazon限定別ジャケットCD、アース・ブルー・ヴァイナル、ピクチャー・ディスク(ロジャー・テイラー公式ストア限定)、ブラック・ヴァイナルのフォーマットで発売され、各商品のプレオーダーもスタートしている。

 先行シングルは、ロジャー流の王道ロック・サウンドとラテン~アフロポップのエレメントを融合した祝祭的で躍動感あふれるサマーソング。ズールー語による「ボヘミアン・ラプソディ」の驚異的なカバーで注目を集めた南アフリカ・リンポポ出身のコーラス・グループ、ンドロヴ・ユース・クワイアによる見事なパフォーマンスがフィーチャーされている。

 ニュー・アルバムは、1977年に始まるロジャーのソロ・キャリアにおける7作目の作品。2021年にリリースされ、全英トップ3を記録した『アウトサイダー』以来5年ぶりのソロ・アルバムとなる。本作はコンセプト・アルバムではないものの、収録曲には明確なテーマが通底しているとロジャーは語る。

 「ああ、テーマはあるよ。タイトルそのものに表れている通りだ。私たちはなんて美しい世界に生きているんだろう、だからそれを台無しにはしないでくれってことさ。いまの時代は狂気に満ちているように見える。世界の暴力はかつてないほど酷くなっているみたいだ、少なくとも自分の生涯においては見たことのないほどにね。本当に恐ろしいし、狂った暴力(insane violence)が多すぎるんだ。それに私たち自身が世界を壊し続けていて、海のプラスチック問題や、至るところで起きているひどい戦争、宗教の違いから生まれる憎しみなどが蔓延ってしまっている。」

 その一方で、アルバム全体のトーンは希望に満ちている。「それでもなお、世界は美しい。優しさはとても大切だと思うけど、しばしば忘れられている。それが根底にあるテーマなんだ。」

 本作でロジャーは、自身が「史上最高級のバラードの一つ」と評するジョン・レノン作の名曲「ジェラス・ガイ」をカバーしているが、それを除く全曲を自ら作曲・プロデュースし、演奏・歌唱も行った。長年のコラボレーターであるジョシュア・J・マクレー、ライブ・バンドのメンバー、そして3曲で参加したンドロヴ・ユース・クワイアが制作を支えている。アルバムの協力者たちについてロジャーは次のように語る。

 「ズールー語で歌うこの素晴らしい南アフリカの合唱団を知ったとき、本当に嬉しかった。とにかく素晴らしい。あの驚異的な「ボヘミアン・ラプソディ」のカバーには本当に圧倒されたし、見たとき信じられなかったよ。そこで何曲か参加してもらおうという名案が生まれた。実際に参加してくれたことで、楽曲たちがまったく新しい次元に達した思う。本当にその仕事には満足しているよ。」

 アルバムのアートワーク制作中には、偶然の一致とも言える出来事があった。月の裏側へのミッションを担うアルテミスIIが宇宙から地球を撮影していたのだ。NASAヒューストンにいたクイーン・ファンからの報告では、「皆がカバーを気に入り、まさに運命的だと思った」という。アルバムのカバーアート(ジャケ写)についてロジャーはこう説明する。

 「リード曲“ア・ビューティフル・ワールド”の物語そのものなんだ。宇宙船に乗った異星人の視点で、美しい地球を眺めるという昔からのアイデアだよ。よく見ると問題や感染、暴力や恐怖が見えてくるけど、一方で素晴らしいところもたくさんある。アルテミスIIの写真が出る前に完成していたというのが不思議だね」さらにこう続ける。「NASAはとても協力的なんだ。ツアー中にヒューストンの施設を訪問して、管制室で実際に宇宙ステーションと交信している様子を見せてもらったのは本当にすごい体験だった。」

 ロジャーはソロ作品において、これまでも政治的な発言を避けることはなかった。ニュー・アルバム収録曲の「チャンプ」などにもそうした姿勢が反映されている。世界の現状について楽観的かと問われ、彼はこう答えている。「正直に言うとノーだ。(イギリスの政界で)ナイジェル・ファラージが台頭している状況ではノーと言わざるを得ない。妻は彼が政権に入るなら国外へ出ると言っているし、無理もないと思う。(アメリカにおける)トランプのときと似ているね。彼があれほど支持されたことが信じられない。今は少し落ち着いたかもしれないけど、ポピュリズムでもっとも低俗な類の信念に訴える政治家が支持される現状は信じがたいよ。」

 また音楽的にも、アルバムはロジャーがソロ・キャリアを通じて追究してきたマルチチュード(多数性・多様性)を体現している。

 「僕は折衷主義が好きなんだ。ビートルズがいい例なんだけど、彼らの“リボルバー”以降の作品は常にエクレクティック(異なる要素が共存している)だと感じてきたんだ。次の曲がどうなるかまったく分からないし、前の曲とは全然違う。クイーンでも常にそうありたいと思ってきた。常識な人ではあえてしないような色々な変わったことに挑戦してきたんだ。きっと(ニュー・アルバムの)シュールな要素も気に入ってもらえると思う。」

 なお、本作のリリースと連動したUKツアーは9月21日のニューカッスル公演からスタートし、エディンバラ、バーミンガム、マンチェスター、スウォンジー、ロンドンのラウンドハウスを巡る。バンドにはキーボードのスパイク・エドニー、サポート・ドラマーのタイラー・ウォーレン、マルチ奏者のティナ・キーズ、ベースのニール・フェアクロフ、ギターのクリスチャン・メンドーサが参加する。


◎リリース情報
アルバム『ヴァイオレンス・インセイン・イン・ア・ビューティフル・ワールド』
2026/9/18 RELEASE
https://bio.to/RogerTaylor_ViolenceInsaneInABeautifulWorld_Physical

Photo: Sarina Taylor

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