2026/06/04 18:00
俳優ジョー・キーリーによる音楽プロジェクト=Djoが、世界的大ヒット曲「エンド・オブ・ビギニング」を収録したアルバム『ディサイド』国内盤リリースを記念して、5月5日に東京・タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIOでサイン会を開催した。国内盤リリース日を記念してイベントレポートを公開する。
Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のスティーブ役で知られるジョー・キーリーは、演技の仕事の傍ら、米サイケデリック・ロックバンド、ポスト・アニマルのギタリスト(一時期はバンドを離れていたが、昨年復帰した)やこのDjoとしてソロ音楽活動にも力を入れてきた。2022年にリリースした「エンド・オブ・ビギニング」は、一度離れた地元に戻った際のなんとも言えないノスタルジックな感情を描いた楽曲で、その普遍的な感覚が多くの共感を呼び、2024年3月にバイラルヒットを記録。さらに、『ストレンジャー・シングス』最終シーズン最終回の配信後の今年1月には自身最大ストリーミング再生数を記録して、初の“Billboard Hot 100”トップ10入りを果たしている。
4月下旬から約2週間、日本を訪れていたDjoは、滞在中に藤沢、小田原、伊東、箱根、草津を巡り、温泉や大室山ハイキングを楽しんだあとは、電車に乗って東京も観光。ラーメンやしゃぶしゃぶ、つけ麺、寿司、日本酒など、食事も堪能したようだ。そして、トーク&サイン会を実施し、抽選に当たった約100名のファンと交流を深めた。
話題は、珍しいプロジェクト名のDjoについて。誰もが一目で読み方に疑問を感じたはずだ。「自分で音楽を配信できるサイトに楽曲をアップロードするときに、自分だけど自分じゃない名前でアップしたらカッコいいかな、という気持ちでつけたんです。発音しない“D”がイケてると思ったんですけど、世界中で読み方を混乱させてて、すみません」と、本名のジョー(Joe)と同じ読み方だが、戸惑う人が多いことは世界共通、そして本人も承知の様子だった。
そんなDjoは昨年から、世界各地の音楽フェスティバルへの出演や自身のツアーなどで世界中を飛び回っており、今夏にはテーム・インパラのサポートアクトを務めることも決まっている。「大学生の時に彼らのライブを初めて見ました。250人ぐらいの会場の一番後ろにいたんですけど、あまりにもカッコよすぎて、ビールに手を付けられなかったです(笑)。(帯同中に)彼らのライブを毎晩見られるのが本当に楽しみです。人生の中でもかなりクールな瞬間になると思います」と、嬉しそうに語っていた。ちなみに昨年9月公開のテーム・インパラ「Loser」のミュージックビデオには、俳優として出演している。
また、夏に控える妹の結婚式では、いとことともにDJを任されているそうで、最近はイタリアンディスコをよく聞いているという。「そのジャンルを聞いたり研究したりしています。ダンスタイム前のディナーの音楽も頼まれていて、そのプレイリストを作成中です」と、近況をシェアしてくれた。
俳優業と音楽活動で忙しく過ごすライフスタイルをDjo自身は気に入っているようだ。何かを作り続けたいという純粋な衝動が、俳優、ミュージシャンという枠にとどまらず、彼の原動力になっているのかもしれない。
「常に忙しくしているのが好きなんです。落ち着きがないところもあるんですけど……何かをしていると悩み事も考えずにすみます。朝起きて、今日も何か作りたいという気持ちになることが多いです。そして、完成したときの達成感もすごく刺激になります。」
国内盤の正式リリースを機に、ファンの間で期待が高まっているのが待望の初来日公演だ。MCからその可能性を尋ねられると、Djoの表情も一気に明るくなった。詳細はなにも決まっていないものの、現在制作中のアルバムが完成した後には「ぜひツアーで日本をまわりたい」とコメントし、会場に集まったファンを喜ばせた。
約30分のトークセッションを終えて、Djoは自身がデザインしたポスターに丁寧にサインを書き入れ、参加者に手渡し。偶然にも、ポスタービジュアルと同じニット帽をかぶっていた。終始リラックスした表情を浮かべながら、ファン一人一人の目を見て言葉を交わしていく。粋なファンサービスで丁寧な交流を深め、気づけば、全員へのサインを終えるまでに1時間以上が過ぎていた。
Text by Mariko Ikitake
Photos by Nanako Araie
◎リリース情報
『ディサイド』
2026/6/3 RELEASE
SICP 30278 2,970円(tax in.)
Blu-spec CD2、日本語独自アートワーク仕様、歌詞、対訳、解説付き
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