2013/11/06
照井利幸(ex.Blankey Jet City)など各方面の著名人が絶賛(http://bit.ly/V2QEnY)。後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)にも「好き」とツイートされた阿部芙蓉美が、11月1日 青山円形劇場にてワンマンライブを開催した。
360度、観客に囲まれたステージという、2月に行われた恵比寿リキッドルームでのセンターステージを思い起こさせる会場でのライブは、独特の緊張感に包まれて始まった。会場の後方から現れ、ステージ上の薄暗い闇の中に浮かび上がる阿部芙蓉美のシルエット。アコーステイックギターを爪弾きながら、歌声をゆったりと空間に放っていく。
この日はFiestのカバー「THE LIMIT TO YOUR LOVE」からスタート。円形のステージ中央から客席に向け、音と言葉が波紋のように広がっていく。そこにサポートメンバーの千住宗臣(dr)と千葉広樹(b)が加わり、「on saturday」「革命前夜」「ドライフラワー」「poets」と、多彩なナンバーを1曲ずつ丁寧に披露。最初の緊張感はいつの間にかリラックスした開放感へと変わっていく。
そして、この日のスペシャルゲスト、田中和将(GRAPEVINE)が自身の曲「Silverado」で参加。さらに、阿部芙蓉美の「highway, highway」、GRAPEVINEの「エレウテリア」と、お互いの曲を交えながら原曲の表情をじわじわと変化させていく。阿部の曲にはくっきりとした輪郭が備わり、GRAPEVINEの曲には繊細さが加わる。2人の声とギターが響きあい、極上のコラボ空間が生まれていた。ソウルフルなRhyeのカバー「open」も2人のコンビネーションが絶妙。芯のあるサウンドで奏でられた「沈黙の恋人」は鮮やかさにあふれていた。
田中が去ったあと、「その街のこども」をエレクトロなノイズをミックスして届け、最後は再び一人の弾き語りに戻って「daddy」を演奏。会場のすみずみに声とギターが染み渡るのを確かめるように歌う姿が印象的だった。
アンコールでは軽快な「エイトビート・サッドソング」を。そして、静かに始まりながら次第にエモーショナルに歌い上げていく「live in glory」が胸をしめつける。ラストは再び田中含め全員が参加し、「青春と路地」を広がりのあるサウンドと歌声でしめくくった。スペシャルなコラボとともに円形の会場を共鳴させた、心あたたまるライブだった。
テキスト:岡本明
◎ライブ【阿部芙蓉美ワンマンライブー円形ー】
11月01日(金)青山円形劇場 SET LIST:
01.THE LIMIT TO YOUR LOVE
02.on saturday
03.革命前夜
04.ドライフラワー
05.poets
06.Silverado
07.highway, highway
08.エレウテリア
09.open
10.沈黙の恋人
11.その街のこども
12.daddy
En1.エイトビート・サッドソング
En2.live in glory
En3.青春と路地
◎イベント【“チリーチリウィンター”プーリンラーム・晴れたら空に豆まいてpresents】
12月04日(水)代官山・晴れたら空に豆まいて
w/プーリンラーム / LEO今井
◎イベント【阿部芙蓉美presents「前野健太に学ぶ」】
01月13日(月・祝)下北沢251
w/前野健太
◎ライブ【阿部芙蓉美ワンマンショー CAY 2days】
03月06日(木)07日(金)青山CAY
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