Billboard JAPAN


NEWS

2026/04/20 10:00

【米ビルボード・アルバム・チャート】エラ・ラングレー自身初の首位、【コーチェラ】効果でジャスティン&サブリナTOP10返り咲き

 今週(2026年4月25日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Billboard 200”は、米アラバマ州出身の女性カントリー・シンガー=エラ・ラングレーの2ndアルバム『ダンデライオン』が、女性アーティストのアルバムとしては今年最大の週間ユニット169,000を記録して、自身初のNo.1デビューを飾った。

 2026年4月10日にリリースされたエラ・ラングレーの『ダンデライオン』は、デビュー・アルバム『ハングオーバー』(2024年8月)から約2年ぶり、2作目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard
200”では自身初のTOP10入りと首位を獲得した。なお、前作『ハングオーバー』はリリースから1年半を経て今年の1月にTOP40入りし、登場80週目にあたる先週のチャート(4月18日付)で現時点での最高位となる20位まで上昇している。

 『ダンデライオン』からは、リード・シングルの「チュージン・テキサス」がジャンルをクロスオーバーした大ヒットとなり、アルバムの注目度を高めた。同曲は、先週のチャート(4月18日付)の時点でソング・チャート“Hot
100”で6週間、カントリー・ソング・チャートで20週間、カントリー・エアプレイ・チャートで3週間の首位をそれぞれ記録している。

 今週『ダンデライオン』が首位を獲得したことで、3月7日付で1位を獲得したミーガン・モロニーの『クラウド9』に続き、2026年は「2人の異なる女性ソロ・アーティストによるカントリー・アルバムが首位を獲得した年」となった。これは、2012年にテイラー・スウィフトの『レッド』とキャリー・アンダーウッドの『ブロウン・アウェイ』が首位を獲得して以来の記録となる(2021年も2作のカントリー・アルバムが1位を獲得しているが、いずれもテイラー・スウィフトの作品だった)。

 また、エラ・ラングレーの『ダンデライオン』とミーガン・モロニーの『クラウド9』は、両者にとってそれぞれ初の首位獲得作品で、同じ年に女性ソロ・カントリー・アーティストによる「自身初の首位獲得作品」が2作誕生したのは、2007年にリーバ・マッキンタイアの『リーバ・デュエッツ』と、キャリー・アンダーウッドの『カーニヴァル・ライド』が、それぞれ自身初の首位を記録して以来となる。

 『ダンデライオン』は、初週(2026年4月10~4月16日)にストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が128,000、アルバム・セールスが39,000、トラックによる換算ユニット(TEA)は2,000を記録して、累計169,000アルバム換算ユニットを獲得した。女性アーティストのカントリー・アルバムとしては、過去2年間の週間最高ユニット数で、2026年の記録では全女性アーティストの中で現時点での最高記録を打ち出した。

 収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数は自己最高の1億3,046万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。アルバム・セールス・チャートでも首位デビューを果たし、セールスとストリーミングの両チャートで頂点に立った。週間ユニット数の記録では、ビヨンセの『カウボーイ・カーター』が初登場週(2024年4月13日付)に記録した407,000ユニット、週間ストリーミング再生数の記録では、本作が登場2週目(2024年4月20日付)に1億3,608万回を叩き出して以来の最高値となる。

 『ダンデライオン』は、ストリーミング配信、デジタル・ダウンロード・アルバム、CD、2種類のアナログ盤(うち1種はサイン入り)でリリースされている。

 先週2位にランクインしていたモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(83,000ユニット/前週比4%増加)は今週も同位をキープ。これにより、カントリー・アルバムが1位と2位を独占する今年2度目の快挙を達成した。1度目は、ザック・ブライアンの『ウィズ・ヘブン・オン・トップ』が初登場1位を飾り、『アイム・ザ・プロブレム』が2位にランクインしていた1月24日付のチャートだった。それ以前では、トビー・キースの『35 Biggest Hits』が1位、モーガン・ウォーレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(今週9位/40,000ユニット)が2位にランクインした2024年2月17日付のチャートまで遡る。なお、今週はその他にも米ノース・カロライナ州出身のカントリー・シンガー=ルーク・コムズの『ザ・ウェイ・アイ・アム』(42,000ユニット)が8位に、カントリー・アルバム3作がTOP10にランクインしている。

 初登場から3週連続で首位を記録したBTSの『ARIRANG』(78,000ユニット/前週比37%減少)は今週3位にランクダウンして、ドン・トリヴァーの『オクタン』(48,000ユニット/前週比37%減少)は4位、オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(48,000ユニット/前週比5%減少)は5位をそれぞれキープ。バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(44,000ユニット/前週比3%減少)は7位から6位にワンランクアップした。

 今週は、現地時間2026年4月10日から19日に開催された【コーチェラ2026】の出演を受けて、2組のアーティストのアルバムがTOP10復帰を果たしている。

 4月11日と18日にヘッドライナーとして出演したジャスティン・ビーバーの『スワッグ』は、前週から160%増加の43,000アルバム換算ユニットを記録して、55位から7位に急浮上。ユニット数の内訳は主にストリーミングによるもので、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは42,000(前週比158%増加/収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数は4,148万回)を打ち出した。本作は、オリジナル版の『スワッグ』とデラックス版『スワッグ・ツー』の各ポイントが合算されている(チャート集計上、全てバージョンが1つの作品として合算される)。

 4月10日と17日に出演したサブリナ・カーペンターの『マンズ・ベスト・フレンド』は、前週から44%増加の40,000ユニットに上昇して、18位から10位にTOP10復帰を果たした。本作もユニット数にはストリーミングが大きく寄与していて、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは34,000(前週比60%増加/収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数は3,439万回)を記録している。

 ジャスティン・ビーバーとサブリナ・カーペンターのライブは、コーチェラの公式YouTubeチャンネルで配信されている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月23日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ダンデライオン』エラ・ラングレー
2位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
3位『ARIRANG』BTS
4位『オクタン』ドン・トリヴァー
5位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
6位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
7位『スワッグ』ジャスティン・ビーバー
8位『ザ・ウェイ・アイ・アム』ルーク・コムズ
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
10位『マンズ・ベスト・フレンド』サブリナ・カーペンター