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2025/11/19 15:00

ドレイク、『アイスマン』ライブ配信の創作過程を語る「挑戦に飢えていた」

 ドレイクは今年、3話構成の『アイスマン』エピソードを公開し、アルバムのローンチ手法を刷新しようとした。現地時間2025年11月18日に公開された米コンプレックスのインタビューで、彼はライブ配信シリーズの創作過程と意図について珍しく語った。

 ドレイクは、「ずっと演技がしたくて、挑戦に飢えていた。今の業界は穏やかすぎて、誰も波を立てようとしない。だからライブ配信でローンチするという話を聞いた時、自分にはリスクとリターンの完璧な組み合わせに思えた」と述べた。

 さらに彼は、「音楽に関して、考えや興奮やメッセージをまっさらな状態で提示できる場を持てるのがいい。一方でレーベル初期の頃から刷り込まれた、あの型通りのやり方の繰り返しが嫌なんだ。シングル、ビデオ、シングル、ビデオ、アルバム・カバーの投稿、みたいな」と続けた。

 ドレイクは2025年7月4日のライブ配信で『アイスマン』の幕を開け、翌7月5日にリリースされた「What Did I Miss?」を事前に披露した。7月後半の2本目の配信では、工場で作業する彼の姿や、後にセントラル・シー参加の「Which One」と判明する楽曲に合わせて女性が水の抜かれたプールで踊るシーンが映された。最後には英ロンドンの空港を歩きながら未発表曲を流す場面でこのエピソードは締めくくられた。

 ドレイクは、「自分はいつも潮目が変わる瞬間を察知して、変に影響を受けたり嫉妬したり欲しがったりせずに、どう輝けるか、どう共存できるか、それをエコシステムの一部にできるかを探せるタイプだと思う。今回は“IRL配信”と動きのない“ベッドルーム・カム”配信を研究したけれど、IRLのほうが圧倒的に予測不能なエネルギーと動きがあった」と述べた。

 ドレイクは9月のエピソード3でイタリアの街を移動しながら多数の楽曲をプレビューした。その中にはキャッシュ・コベイン参加の「Somebody Loves Me」リミックスや、「Dog House」(ジュリア・ウルフとYEAT参加)も含まれていた。

 コンプレックスのインタビューではさらに、従来型のシングル+ミュージック・ビデオという発表スタイルよりも、ファンの間で高まる期待やアルバムをめぐる陰謀論の盛り上がりを楽しんでいたと語った。

 彼は、「殺人事件のドキュメンタリーをよく観るんだけど、のめり込んでいくうちに、どこへ向かうのか答えも分からないまま、自分で先に謎を解こうとすることがある。“探偵ごっこ”みたいなエネルギーだ……“何を学んだ?何を見落とした?(What did I miss?)”という感じ。ダジャレじゃないよ」と冗談めかして語り、「2~3時間の動画を作って考察していく人たちを見ていて度肝を抜かれる。インタラクティブなコンテンツになっていて、その要素が強い魅力になっている。車とかが出てくるミュージック・ビデオよりも別の良さがある。もちろん、そういうビデオが素晴らしいときもあるけど」と続けた。

 『アイスマン』のリリース日は依然として明かされていない。しかしドレイクは11月18日にセクシー・レッドとテニスをする写真をインスタグラムに投稿し、コラボの可能性をめぐる憶測をさらに煽った。

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