2025/11/04 14:30
米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”では、2025年10月25日付と11月1日付の2週連続で、ラップ曲がTOP40に1曲も入らない状態が続いた。これは1990年2月3日付チャート以来、同ゾーンからラップが完全に姿を消した初の事例となっていたが、ミーガン・ザ・スタリオンのおかげで今週その状況に変化が生まれた。
ミーガンの新作ラブ・ソング「Lover Girl」が、11月8日付Hot 100で38位に初登場した。これにより、TOP40にラップ曲(米ビルボードの“Hot Rap Songs”チャート対象基準に準拠)が戻ってくるのは、ケンドリック・ラマーとシザによる「Luther」が10月18日付チャートで通算44週を記録し(現時点での最終週)、その後リカレント・ルールの適用によりチャートを離れて以来、初めてとなる。「Luther」は、Hot 100のリカレント・ルールが最近アップデートされて適用が早まったことにより、この週の掲載を最後にチャート外へ移行している。
ルミネイトによると、「Lover Girl」は10月30日で終わる週に米国内で公式ストリーミング850万回、ラジオのオンエア到達数150万回、ダウンロード5,000DLを記録して初登場した。先週、TOP40からラップ曲が35年以上ぶりに姿を消したことを報じた記事は、ヒップホップ界およびポップ・コミュニティの間で大きな議論を呼んだ。ラップの現在の立ち位置について、ポッドキャスターとしても活動するラッパーのジョー・バドゥンや、プロデューサーのアルケミストといった著名人が、この一時的な不在の背景や意味について意見を述べている。
ミーガン・ザ・スタリオンにとってHot 100のTOP40入りは「Lover Girl」で通算21曲目となる。直近では、2024年9月21日付チャートで2曲がこのゾーンに入っており、RMとのコラボ「Neva Play」が36位に初登場し、グロリラとコラボした「Wanna Be」は40位を記録した(最高位11位)。ミーガンの楽曲のうち、これまで3曲がHot 100で1位を獲得した:2020年にはビヨンセをフィーチャーした「Savage」と、カーディ・Bがメインとなった「WAP」が首位に立ち、2024年にはソロ曲「Hiss」が1位を獲得した。
「Lover Girl」は今週、TOP40におけるラップ曲の不在期間を終わらせる役割を果たしたものの、すぐにラップが再び長期的な存在感を取り戻すかどうかはまだわからない。話題性の高い新曲が2週目に入った際に見られがちな動きとして、「Lover Girl」は次週のHot 100で下落する可能性が高い。また、現在のチャート上では、この曲に代わってTOP40入りが見込めるようなラップ曲はまだ現れていない。
実際、Hot 100で次に位置するラップ曲2曲はいずれも先週より順位を落としている。ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの「Shot Callin」は43位から48位へ、ビッグXザプラグとエラ・ラングリーによる「Hell at Night」は50位から52位へと下落した。一方、その下ではガンナとバーナ・ボーイが共演した「wgft」が59位から55位へと上昇しており、引き続き上向きの動きを見せている。 さらに、ケラーニを迎えたカーディ・Bの「Safe」も57位から56位へと浮上しており、先月26位で初登場して以来、ラジオのオンエア増を背景に存在感を強めつつある。
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