2013/09/27 22:00
卓越したテクニックと人間離れしたグルーヴ感で、世界中のアーティストから熱い視線を集める稀代のドラマー、クリス・デイヴの来日公演が9月27日、ビルボードライブ東京でスタートした。
「若手随一」、「超人的なテクニック」と称される唯一無二のドラミングを見ようと、多くのオーディエンスが詰めかけた中、クリス・デイヴがステージに上がり「ハロートーキョー」と軽い挨拶とメンバー紹介を始める。いささか肩透かしを食らった感があったが、そのあと飛び出した1曲目は、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」。驚くほど超高速のドラミングとフリーなプレイでほぼ原形をとどめていないが、あまりに次元の違うテクニックで、一気にオーディエンスをクリス・デイヴワールドに惹きこんだ。続く2曲目でハービー・ハンコックの「Actual Proof」を披露。グルーヴを紡いでは壊し、紡いでは壊し。細かく刻むハイハットと乾いたスネア、めまぐるしく変わるビートに息つく間もないほど、魅せられる。ドラムヘッズもまた、クリス・デイヴに寄り添ったり、縦横無尽なソロを披露したり、クリス・デイヴに負けず劣らずのプレイを展開。オーディエンスはじっと食い入るようにステージ上で繰り広げられるパフォーマンスに目を向けていた。
約70分間、怒涛のように繰り出される恐ろしいほどに研ぎ澄まされたテクニックと人間離れしたビートにただただ口をぽかんと開けて観ることしかできない。公演前に寄せられていた「何かとんでもない宇宙人が出て来た様な印象でした」(mabanua(Ovall))、「もはやドラム界の歴史における衝撃的事件」(沼澤尚)といったコメントにも納得がいく。
ライブ終盤、なんだかふんわりした空気がステージ上に流れると、おもむろにマイクに近づき「ごめん!時間がなくなっちゃった!」と、申し訳なさそうにステージを降りていった…。今回のステージでは予定していたセットリストをこなせなかったようだが、それもまた、ほとんどがインプロヴィゼーションで構築されたクリス・デイヴのライブならではと言える。
彼のライブはまさしく生もの。2ndステージも明日以降のライブもきっと違った内容になるだろう。28日までビルボードライブ東京、30日にはビルボードライブ大阪にて公演を行う予定となっている。
◎公演情報
日時:2013年9月27日(金)~9月28日(土)
会場:ビルボードライブ東京
日時:2013年9月30日(月)
会場:ビルボードライブ大阪
More Info:http://billboard-live.com
◎オフィシャルサイト
http://chris-dave.com/
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