Billboard JAPAN


NEWS

2025/09/03 14:45

サブリナ・カーペンター、性について歌う理由を説明「多くのニュアンスが込められている」

 サブリナ・カーペンターは、これまでタブー視されてきたテーマを歌い上げることでポップ・ミュージック界に独自の地位を築いてきた。最近のインタビューで彼女は、そうした表現を選ぶ理由について率直に語った。

 現地時間2025年9月2日に公開された米インタビュー・マガジンの記事で、サブリナがニュー・アルバム『マンズ・ベスト・フレンド』が8月下旬にリリースされる前に、その過激なジャケットが物議を醸した件について語っている過程で、何故彼女が性や職場では不適切な話題について機知に富んだ歌詞を書く傾向があるのかについて話題が及んだ。

 男性に髪を掴まれたカーペンターが四つん這いになっている姿が捉えられているこのアートワークについて彼女は、「このイメージを思いついた時、その意味は私にとってとても明確でした」と述べ、「だからその反応が非常に興味深く思えるんです。それがくずれていく様子を見ながら、“うわっ”って感じで」と続けている。

 事実、サブリナが夏先に初めて公開した『マンズ・ベスト・フレンド』のジャケットは大きな波紋を呼んだ。力づけられると感じた人もいれば、女性を貶めるものだと一蹴する人もいた。しかし【グラミー賞】受賞者であるサブリナは、自身のイメージ選択には“多くのニュアンスが込められている”と指摘している。

 彼女は『マンズ・ベスト・フレンド』のビジュアルと歌詞の性的表現について、「“なぜこれがタブーなの?”って思いました」と語り、「これは女性がことさらリアルに経験することであって、自分自身や自分のあり方を受け入れることなのです。“マンズ・ベスト・フレンド”と名付けた理由はたくさんあって、当時私が経験していた重層的な体験の中で、感情としてはまさにそう感じていたんです。私という人間を深く理解してくれる聴衆が十分にいて、これらの楽曲を意図したとおりに受け止めてくれることに、とても、とても感謝しています」と述べた。

 サブリナが自身の音楽におけるセクシュアリティの表現について語るのは今回が初めてではない。2024年に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得したアルバム『ショート・アンド・スウィート』の成功で世界的スーパースターとなった後、「Juno」や「Bed Chem」といった楽曲の性的な内容が早々に批判された。

 だがそれらの楽曲も、『マンズ・ベスト・フレンド』の大半も、いわゆる“保守的で堅苦しい人”が聴くために作られたものではないと、サブリナはニュー・アルバム発売当日に出演した米CBSモーニングスでのインタビューで語った。

 当時彼女は、「要は、ときどき人々はすごく大胆な歌詞を聞いて、“他の人たちの前でこれを歌いたくない”って思ったりするんです。でもコンサートで最前列にいる何人もの若い女性たちが親友と一緒に声を張り上げて叫んでいる姿に思いを馳せると、“ああ、みんなほっと一息つけるんだ。ただ楽しいだけなんだ”って思える。それで十分なんです」と語っていた。

 サブリナは現在、【ショート・アンド・スウィート・ツアー】の再開に向けて準備を進めている。今夏の欧州公演終了後、北米ツアーの第2弾として再開される予定だ。復帰後初の公演は現地時間10月23日にピッツバーグで行われ、その後ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで5公演が行われる。

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)

  2. 2

    【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)

  3. 3

    【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)

  4. 4

    【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)

  5. 5

    <年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”

HOT IMAGES

注目の画像