2013/09/02
昨年の【ハリケーン「サンディ」復興支援チャリティコンサート】を企画した慈善団体ロビンフッド財団が、寄付金の受付を委託した会社の不備により、何百万ドルもの寄付金が未処理のままになっていることを明かした。
ロビンフッド財団はロサンゼルス裁判所にて8月28日、パトリオット・コミュニケーションズが“契約にある重要なサービスを行わず、イベントの盛り上がる時間にサービスがなされなかった”と訴えた。
訴状によると、同社の寄付受付ウェブサイトはコンサート当夜、8時半から10時の間に断続的にしかアクセスできず、およそ10時6分から11時6分までは事実上まったく機能していなかったとのこと。その前の1時間ではおよそ200万ドル(1億9700万円)の寄付金が集まったにもかかわらず、機能停止していた間は1万5000ドルにも満たなかったそうだ。
ロビンフッドの主張では、コンサートの間の大量の電話とインターネット募金をさばけるのは自社だけだと、パトリオットが積極的に売り込み、サービスの処理能力を誇張したとしている。
申し立てには、「最終的に何百万ドルもの募金が集まったものの、パトリオットの度重なる失態がなければさらに数百万ドルが集まっただろう」とある。
ロビンフッドは、パトリオットに対し140万ドル以上を支払ったが、それにはイベントへの“十分なリソース”を確保するための75万ドルも含まれていたとしている。
コンサート終了後、パトリオットは“募金者のサービスと残務”の費用として41万ドル以上の追加請求をしてきたそうで、ロビンフッドは空白の時間に受け損ねた寄付をこの費用で埋め合わせるべきだと主張する。
昨年12月12日にマディソン・スクエア・ガーデンにて開催された【ハリケーン「サンディ」復興支援チャリティコンサート】には、カニエ・ウェスト、アリシア・キーズ、ポール・マッカートニー、ザ・フー、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン&ザ・E・ストリート・バンド、ビリー・ジョエル、ボン・ジョヴィ、デイヴ・グロールなどといった多数の一流アーティストが参加。寄付金は5000万ドル(約49億円)以上におよんだ。
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