エド・シーランが、J.K.ローリングのスコットランドの邸宅で開催された年越しパーティーに参加したという報道を否定した。

　シーランは、現地時間1月21日の夜に、インスタグラム・ストーリーズで英ザ・サン紙の報道に異議を唱えた。同紙は、シーランがスコットランドのパース・アンド・キンロス地区にあるキリーカシー・ハウスで行われたパーティーに、俳優のダニエル・クレイグやバンドのU2、プリテンダーズといったセレブたちと出席したと報じていた。しかし、これについて公にコメントした関係者はいなかった。

　『ハリー・ポッター』シリーズの著者であるJ.K.ローリングは、近年、トランスジェンダーの権利に関する発言で大きな批判を受けている。2024年12月には、Xで「どの子供も間違った体に生まれることはない」し、「トランスジェンダーの子供など存在しない」と発言した。ここ数年間、映画版『ハリー・ポッター』シリーズの主演俳優のダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンをはじめとする一部キャストも、ローリングとの距離を取っている。

　シーランはインスタグラム・ストーリーズで、放送作家インディア・ウィロビーの投稿に反応し、「インディア・ウィロビーさん、そしてこの件について報じた他のジャーナリストの皆さん、失礼ながらどちらの話も事実ではありません。私は大晦日を家族や友人と過ごしました」と書き込んだ。

　また、シーランは別の報道についても反論した。報道では、シーランがコンサートでイスラエル国防軍の負傷兵たちに“喜びを与えた”とされていた。シーランはこれについて、「私のライブに負傷兵が参加した話は、昨年キプロスで行われた大規模な一般向けコンサートのことで、慈善団体がチケットを手配しました。このような報道は分断を招き、有害です。投稿する前にきちんと調査してください」と述べた。

　ウィロビーはXで「こんにちは、@edsheeran。こういった説明を聞けて嬉しいです。J.K.ローリングの大晦日パーティーについては、英国や国際メディアで広く報じられていたので“報道によれば”という表現を使いました。また、1月の最初の週にTwitterでこの話が事実かどうかあなたに直接確認しようとしましたが、返信はありませんでした。出席していなかったとのことで安心しました！」と反応した。

　現在、英ザ・サン紙は元の報道からシーランに関する記述を削除しており、ウィロビーによれば英デイリー・エクスプレス紙も同様に記事を撤回した。

　最近、シーランのコンピレーション・アルバム『＋－＝÷×（マスマティックス）ツアー・コレクション』は、イギリス公式アルバム・チャートで自身8作目の1位を獲得した。また、今月初めに、学校の音楽教育を支援するためエド・シーラン財団を設立することが発表された。