2010/11/30 00:00
伝説的プロデューサーのQUINCY JONES(77歳)がKANYE WESTのことを“単なるラッパー”と呼び侮辱したという報道に対して、当のJONESは不快感を隠せずに自身のホームページで反論を展開し、WESTに対する発言について「まったく本意とは違う報道がなされている」と語ると共に、彼に対する本当の気持ちを次のように書き綴った。
「私がKANYE WESTに対して“発言した”とされる内容を、真に受けずにいてくれる人たちには心から感謝をしている。あれはまったくのでっち上げ報道だ。わが弟分でもあるKANYEに対しては尊敬の気持ち以外は何もないし、私は彼が若くして成し遂げてきた数々の偉業を心から称えている。1人のアーティストとして彼がどのような進化を遂げるのか、今後の活躍をとても楽しみにしている」。
この騒動は、先週UsMagazine.comに掲載されたJONESへのインタビューが引き金になったもので、記事の中ではJONESがWESTのプロデューサーとしての成功劇を彼自身のそれとは同等ではないとして否定。「とんでもない。彼は(私のように)シンフォニー・オーケストラの作品を書いたか?ジャズ・オーケストラを書いたか?まったく違うね。彼は単なるラッパーにすぎないし、比較にもならない。私は自分の最初のスキルを28年もかけて習得した。それに私はラップなんてやらないし、まったく違うよ」というコメントが掲載されていたのだ。
そして今回JONESがホームページに掲載した反論コメントには、この“比較”の部分について引き続き言及されており、「我々の作品を比べること自体、そう簡単なことじゃない」と言及。さらに「KANYEを『WE ARE THE WORLD 25 FOR HAITI』に招いたのは、彼が優れたラッパーだからだ。しかし音楽業界で60年以上も活動し、これまでに幸運にも数々の優れた作品を発表することができた私と、現在のKANYEのキャリアを比較することは、あまりにも無理があるという事実を語ったまでだ。
だから私は決して彼を侮辱したわけではないし、“私はラッパーではない”という単純な事実を述べたに過ぎない」とコメント。歪曲された報道を、正しく解釈し直してほしいというメッセージを載せていた。
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